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英会話「I think」の使い方に注意。誤解をまねくことも…

コラム

「~と思います」はプレゼンでも会議でも、また日常会議もよく使う表現です。

「~です」と言うとやや断定的に聞こえますが、「と思います」をつけるだけで柔らかい表現にすることができます。

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 これを英語で表現すればI thinkです。「~をするのが大切だと思います」はI think it is important to do….となりますね。

 しかしこのI thinkは本当に必要でしょうか?「思う」とは個人の意見でしかありませんし、多用すると文章表現として美しくありません。

 この場合、事実を述べているわけでもありませんし、「あなたはどう思うかわからないけど」という意味で、反論の余裕を相手に与える表現です。

「思います」に「I think」をつける必要はあるのか?

【第25回】I think

 I thinkをそのまま「思います」と訳して発言すると、英語としてはやや弱い表現になってしますことが多くあります。

 I thinkだと意味が弱いと思って、I believeを代わりに使うシーンを目にすることもありますが、Believeも「信じる」ですから主観的で弱い表現です。I thinkもI believeも「本当に必要だろうか?」と考えてみるとよいでしょう。

 例えば「業績を上げるために、今年はもっと頑張りたいと思います」は、特におかしな響きのない文章です。

 しかし、I think I will work harder to improve my performance.と言ったら、「本当に頑張る気があるのだろうか?」と疑いの気持ちを持ってしまいます。

まだある!「I think」を多用しがちな場面

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※画像はイメージです(以下同じ)

 また、日本語では「◯◯と聞きました」の意味で「と思います」と言うこともあります。例えば「明日は雨だと思います」という表現。自分で実際に予想をしているのでなければ、I hear it will rain tomorrow.ですね。

 また、雲行きから言う場合には、It looks like it will rain tomorrow. 本当はThinkではないのに、「思う」に引きずられてThinkと言ってしまうことは少なくありません。

「来年の経済は上向きになると思います」も、I thinkと言ってしまうと、あまり根拠がなく、何となくの想像で物事を話しているように聞こえます。

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