「親友の条件は作らないほうがいい」20代の悩みに人気ラッパーが断言
「嫌われてるかな?」とか考える相手は…
ダースレイダー:だから、条件をたくさん作って、これを満たさないと親友じゃないんだ、このハードルを越えていかないと、本当の友達じゃないんだ、なんてしていくと、スタートラインから山が高すぎて登る気が起きないんで、そういう設定をする必要はまったくなくて。
気づけば10年くらいなんだかんだたまに会って話したりしてるなっていう奴が実はそういった存在だったりするし。「特に用もないのに急に連絡してくんじゃねぇ」って思う奴は、別に親友じゃないんで。
あとは、相手の反応を恐れて、例えば「マメに連絡してなかったから嫌われてるかな」とか思うような相手は、そもそも親友になれるような相手じゃないし。その人と自分はそういった関係になれないんだってことでいいと思う。
いろんな人がいるからね。でも、ずっと同じ人と一緒にいるのがツラいって場合、それがしんどかった場合、本当に友達だったらそれに気づいて、「じゃあまた今度ね」って終わるだけの話だと思う。
ずっと一緒にいて、一人の時間が欲しくなったときにはほっといてくれて、でもほっといちゃいけないときには、むりやりにでも連れてってくれる友情もある。時と場合にもよるけど、その関係性を築ける相手を見つけるのは大変だと思うけどね。
自分の弱いところを早めにカミングアウトしてみる
ダースレイダー:転校を繰り返してたって話だけど、僕も小学校時代はイギリスに住んでて、日本に帰ってきてまた中学も変わって……っていう状況だったから、環境もけっこうコロコロ変わってたんだけど、そういうときのコツとして基本的に、自分の一番弱っちいところを早めにカミングアウトするとラクだったりします。
演出でもいいんで「しょうがないなお前は」って思ってもらう。「こいつ、こういうことできないじゃん、しょうがないから教えてやるよ」って思ってもらえるように。意地悪な奴もいるけど、そいつは意地悪のフォルダに入れとけばいいだけで。
転校とか多いと、最初に放り込まれたときに、いろんな奴のキャラクターを観察するっていう体験ができるので、僕は結構好きでしたね。こいつは結構強くてリーダーっぽくしてるけど実際はどうなんだろうとか、こいつはおとなしくしてるけど結構頭よさそうだなとか、この子は世話焼きっぽいけど実は面倒見そんなによくなさそうだなとか。
そうやって見れる機会なんで、環境が変わることは楽しもうと思えば楽しめると思うんだよね。その中でも、ふと気づいたら一緒に帰ってたりとか、2人になったときにちょっとした話ができたりとか。そうやって、お互いに居心地よくしてるっていうのが、キーなんじゃないかと思いますね。