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飲み会で女子社員がチアダンス。組織的アルハラに幹部が激怒

ビジネス

 新年会や歓迎会、社会人になると飲み会に参加する機会が多くなるもの。大学時代の飲み会と違い、職場の人間関係やルールに縛られることが多くなるため、思ってもみない苦労が増えるようです。

お酌イメージ

※画像はイメージです(以下同じ)

 都内のメーカー企業に勤務する、いちかさん(仮名・27歳・女性)は会社の忘年会で昨年まで行われていた“ある出し物”について振り返ります。

「入社したときは、こじんまりと数人のチームで忘年会をしていたのですが、会社の業績が良くなり、それにあわせて忘年会も規模が大きくなっていったんです」

職場の飲み会が「部署の一大プロジェクト」に

「3~4年前から会社から忘年会の費用も支給されるようになって、数十人の大所帯で会が開催されるようになりました。それで、忘年会自体も一大イベントになり、2か月前からプロジェクトとしてメンバーが招集されるようになったんです」

 プロジェクトのメンバーにはどのような人が招集されるのでしょうか。

「主に新人や若手社員ですね。部署をまたいで偉い人がくるので、『とにかく部の威信をかけて盛り上げろ!』ということで、イキのいい若者が呼ばれていました。貸切バスを手配して、お店をまるごと予約して飲んだこともあります」

 このご時世になんとも景気の良い話です。いちかさんは忘年会でどのようなことをしたのでしょうか。

新人女子はもれなくチアダンスを踊ることに

「新人、若手の女子はもれなく、チアガールの衣装を着せられて余興のダンスを踊らされました。ダンス経験者がリーダーになって毎日、お昼時間に会議室でダンスの練習をするんです。でも、みんな本業が忙しいので、練習に参加できない日はリーダーが自作したビデオを家に持ち帰って、自主練習していました」

 まるで部活のようなストイックさです。

「規模は年々大きくなって、役員クラスの人まで来ていたので失敗は許されずガチンコで練習していました。必死になればなるほど、ますます『こんなクオリティじゃダメだ!』と思い、さらに練習していましたね。若手女子は忘年会シーズンにみんな筋肉痛になっていました」

 いちかさんによれば、某ホテルの宴会場で忘年会が開催された年もあり、舞台で照明を浴びてチアダンスを踊ったこともあるそうです。

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