レストランの危険な「チップ」って何?飲食業界のウラ用語
お店の回転の良さが売り上げを左右する飲食業界では、意思疎通を迅速にするため、しばしば業界用語が使われます。
今回はレストランで聞こえてきたら気になってしまいそうな、飲食業界のウラ用語を紹介します。
取引先への接待や飲み会での会話のネタに役立つかも!?
そんな飲食業界の業界用語をチェックしていきましょう!
Q.「チップ」とは?
「チップ見落とさないでね」
「分かりました!」
へー、このお店、チップもらえるんだ~!
A.欠けたグラスや食器
飲食業界で「チップ」といえば、グラスや皿の小さな欠けや、欠けた食器そのもののこと。
お客さんがお店のサービスへの満足感を表すために、支払い額の何パーセントかのお金を置いて行くことも「チップ」といいますが、日本ではほとんどその習慣はありません。
食器が欠けているとみっともないし、お客さんも不快になってしまいます。何より危険ですね。お客さんが直接口を付けるグラスやカップはケガをする可能性が高いため、飲食店は特に注意を払っています。
飲食店では、食器洗浄器が使われることが多いのですが、その出し入れや、棚に戻す際にぶつけてしまい「チップ」を作ってしまうことが度々起こります。
ただ、食器の破損についてスタッフに厳しくペナルティを課すと、「チップ」を見て見ぬ振りをしたり、隠したりして逆効果になってしまうこともあり、ルール作りに心をくだくことも多いとか。
食器は摩耗するものですので、破損に関してはスタッフを必要以上に責めないで「チップ」を確実に報告することに重点を置いてもらいたいですね。
Q.「ボウズ」が意味するものとは?
「昨日まさかのボウズだったよ……」
「珍しいですね!」
お坊さんが来たんだ~。
A.売り上げがゼロの状態
お客さんがなく、売り上げがゼロだったことを「ボウズ」と言います。よく「ニッパチ」と言われるように、1年の中で2月と8月は売り上げが下がります。
2月は年末年始でお客さんがお金を使い果たしているので財布の紐が堅くなってしまう。8月はお盆や帰省で休みの会社が多く、常連客の足が遠のいてしまうのが原因と考えられています。
飲食店はこの時期の売り上げ低下を防ぐため、宣伝を打ったり、お得なキャンペーンを企画するお店も多くあります。
お客さん側としては、その時期を狙えば、お得に飲食できるかもしれません。また、雨の日は客足が鈍るため「雨の日キャンペーン」として料金を割引きしてくれるお店もあります。
ちなみに、調理場のスタッフの髪型に厳しいのは和食系のお店で、やはり「坊主」が多いそう。洋食系は長めの髪の人も多いのですが、基本的に「オシャレよりも料理の腕を磨け!」という職人の世界なので、髪型に手間をかけずに済むように短髪や坊主にしている人が多いようです。