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22ページの物語から生まれた「Soup Stock Tokyo」スゴい企画書

ビジネス

 スープ専門店「Soup Stock Tokyo」を全国50店舗以上に展開するスープストックトーキョーの創業は1999年。

Soup Stock Tokyo表参道店

Soup Stock Tokyo photo by Sig. CC BY 2.0

 三菱商事の外食サービス事業ユニット所属だった代表の遠山正道氏により、三菱商事初の社内ベンチャーとして立ち上げられました

 漠然と小売や食といった自分で実感できる世界に身を置きたいと感じていた遠山氏は、三菱商事の子会社だった日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)に出向します。

 そのときに「1998年、スープのある1日」と題した22ページの物語形式の企画書を作成したのが、スープストックトーキョーの始まりです。

三菱商事初の社内ベンチャーから1年半かけて創業

 その企画書を当時KFCの社長だった大河原氏(直営第1号店店長)と、三菱商事の外食サービス事業ユニットだった新浪剛史氏(現サントリーHD代表)が評価し、プロジェクトが開始します。

 1年半かけて60種類もの試作品を作ったとき、’99年に開業したばかりだった東京・お台場ヴィーナスフォートに「Soup Stock Tokyo」1号店をオープン、見事立ち上げに成功します。

 今年6月21日の官報に掲載した第3期決算公告(2018年3月31日時点)によれば、当期純利益は1億8300万円(前年同期は1億1600万円の赤字)、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は900万円(前年同期は1億7400万円の赤字)でした

スープストックトーキョー決算公告

スープストックトーキョー決算公告

スープストックから学ぶビジネストリビア

 さて、上記で触れた「Soup Stock Tokyo」の立ち上げ時に作成された企画書。

 恵比寿にある「日本センタッキー・ブライト・キッチン」の秘書室に勤める女性”田中さん”が主人公の物語形式で書かれています。

 主人公の田中さんにはその後、事業を練り上げていく過程で詳細な属性プロフィールが足されています。

 スープの味や、店舗の内装は、彼女の「秋野つゆ(37歳)」「装飾性よりも機能性」「フォアグラよりもレバ焼きが好き」「プールでは平泳ぎではなく豪快にクロールで泳ぐ」といった属性などから作られていったのです。

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