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おひとり様炊飯器が爆売れ…サンコー「ニッチ家電」が生まれる背景

ビジネス

「カップ麺メーカー」や「糖質カット炊飯器」など、ユニークなアイテムを次々とリリースする株式会社サンコー。奇想天外とも思える商品のアイデアは、いったいどこから生まれるのか。そして、なぜ商品化が可能なのか。

サンコー

サンコー広報部の﨏氏。公式サイトでは自らモデルもつとめる

 同社広報部部長の﨏(えき)晋介氏に、調理家電を中心としたヒット商品誕生の裏側を聞いた。

スタッフ全員が新商品アイデアを提案

――ユニークな商品が多いでですが、企画はどうやって出していますか?

﨏 晋介氏(以下、﨏):サンコーの商品は、「おもしろくて役に立つ」をコンセプトにしていて、この2つを兼ね備えたものを商品として展開しています。

 企画については、パートを含めた約30人のスタッフが全員、毎週2つの新商品のアイデアを投稿することになっています。その中から「これはいける!」というものを社長の最終ジャッジで選定し、そこから具体的な構造などの企画段階に入ります。

 扱っている商品のうち、社内で企画から始めるオリジナル商品が約1割、他は海外メーカーの商品からコンセプトに合うものを探して、必要に応じて日本向けに改良するなどして販売しています。こちらも、スタッフ全員が毎週最低2個、良いと思った海外の商品を探して提案します。

「カップ麺をもっとラクに作りたい」

――「カップ麺メーカー」など、普通の企業ならNGになりそうな奇抜なアイテムもありますが、企画が通る/通らないの基準は?

﨏:おもしろくて役に立つかどうかが重要なので、そのコンセプトに合っていて、構造や費用といった現実的な面で商品化できそうならOKですね。

 カップ麺メーカーは、「カップ麺をもっとラクに作りたい」「お湯を入れたのを忘れて伸びてしまう」を解決するために作りました。

 基本的に流通はせず、直販がメインなので、卸先の事情などを気にすることなく柔軟に対応できるという点も大きいと思います。

まかせ亭

自動カップ麺メーカー「まかせ亭」。カップ麺と水をセットすれば、湯沸かしからタイマーまで全自動で完了する

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