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おひとり様炊飯器が爆売れ…サンコー「ニッチ家電」が生まれる背景

ビジネス

「弁当箱炊飯器」は、わずか2日で完売

弁当箱炊飯器

弁当箱炊飯器は、最大1合まで対応。0.5合で14分、1合なら19分で炊き上がる

――オリジナル商品で最近ヒットしたものは?

﨏:1月16日に発売した「おひとり様用超高速弁当箱炊飯器」は、ともかく売れています。2日で完売し、現在は予約を受けつけているところです。

 この商品は、2017年に発売した「おひとり様用ハンディ炊飯器」を改良したものですが、前モデルよりコンパクトになり、炊飯時間も50分から14分と大幅に短縮されました。

 米と水を入れてスイッチを入れるだけで炊けるので、ひとり暮らしの方が家に帰ってすぐセットして、ちょっと着替えなどをしているうちに炊き上がっている、ということが実現します。

 丸洗いできる弁当箱タイプなので、食器に移さずそのまま食べられて、片付けもラクなんですよ。

炊くだけで糖質カットできる炊飯器

――「糖質カット炊飯器」も話題になりました。

﨏:最近は他社さんでも出していますが、2018年にうちが発売した当初は、日本ではどこにも売っていない商品でした。

 もともと、中国のエンジニアが糖尿病の母親のために開発した商品で、中国で発売して間もない頃に、日本向けとして販売を開始して大きな反響をいただきました。

 炊飯器メーカーは、おいしさを追求した商品を開発するので、「わざわざ糖質を落として炊く」という仕組みの商品は、絶対に作らないんです。糖質を抜いてしまえば、多少なりともお米のおいしさは落ちてしまうので。

 そこにあえて、「糖質を抜く」ことを売りにした商品を出したことで、糖質制限中の方などにヒットしました。2019年発売の2代目モデルは、初代機より手入れがしやすくなり、糖質のカット率も2%アップしています。

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