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就職がきっかけで仲良し姉妹が不仲に。姉は大手企業に、妹は…

暮らし

 家の隅々まで掃除、年越し蕎麦を食べながら紅白鑑賞、さらには餅つき、書き初めなど……。年末年始を家族で過ごす際に毎年欠かせない恒例行事があるという人も少なくないと思います。

初詣

※画像はイメージです(以下同じ)

 今回お話を聞いた松岡由香里さん(仮名・27歳)の実家では、家族揃って初詣に行くのが恒例行事でした。

もともとは「お姉ちゃん子」だった妹

「神社に行くと、毎年決まった場所で父が私たちの写真を撮るんです」

 見せていただいた写真には、着物姿の由香里さんと、妹さんの結衣菜さん(仮名・25歳)が写っています。寄り添うように立つ二人は、どんなことでも話す仲の良い姉妹でしたが、今では顔を合わせるごとに罵り合う仲になってしまったとか。

「私の思い出にはどんな場面にも結衣菜がいるんです。私が友達と遊ぶ時にもついてくることが多かったので」

 幼い頃の結衣菜さんは、由香里さんのすることを何でも真似していました。

「おもちゃや服、芸能人まで……。何であろうと私がハマったものは、結衣菜もハマっていました」

就職先も姉と同じ企業を志望するも

 趣味や嗜好だけではありません。公立である中学は当然ながら、由香里さんと同じ高校・大学に進み、その間に所属した中高のバレーボール部と、大学のバレーボールサークルまで一緒でした。トレースするように自らと同じ進路を進む結衣菜さんに対して、不思議と嫌悪感は全くなかったそうです。

「小さい頃は、私の真似ばかりする妹を可愛いらしく思っていました。ある程度大きくなってからは、ファッションに関して私が真似するということもありましたから、妹というより親友に近い仲でした」

 お互いを名前で呼び合い、共通の話題にも事欠ない2人。大学に進学してからは、お酒を飲みつつ朝まで一緒に過ごすことも多かったそうです。

 大学4年生になった由香里さんは、念願だったブライダル業界に就職します。努力の甲斐あって入社したのは業界最大手。

「結衣菜もすごく喜んでくれました。同じくブライダルを志望していたので、筆記試験や面接のことなど、根掘り葉掘り聞かれました。でも彼女が就活をした年は、運悪くうちの会社の募集人員が少なくて……。結局内定を取れなかったんです」

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