結婚式で予想外のとばっちり。翌日、新婦に激怒された理由とは?
「新郎・新婦の格差が際立った披露宴でした。とはいえ、まさか新婦にあんなことを言われるとは……」
困惑の表情を浮かべるのは、フリライターとして働く村山真理子さん(仮名・29)。夫婦の門出を祝福したはずなのに、新婦の香菜さんの八つ当たりのターゲットになってしまったそうです。一体、何が起きたのでしょうか?
ド派手な披露宴。夫婦で友人格差がくっきり
「新婦は、派遣OLを辞めて転職活動中でした。そんなとき、ある女社長に紹介された1歳上のテレビ番組MCの男性と、交際半年で電撃婚しました。付き合って1か月半で、婚約まで交わしていたというから、スゴいスピード婚でした」(村山さん、以下同)
会場は都内の有名なホテルで、参加者100人以上のド派手婚。しかし、村山さんは「かなり無理をしている」と感じたそうです。
「新婦の母親はシングルマザーで、香菜さんを含めて3人の子供を育てた、かなりの苦労人。足の悪い祖母も同居しています。派手な披露宴は新郎の人脈と経済力のおかげなんだろうなぁと思っていました。私の隣には、数人のテレビ関係者が座っていて、結婚式の前からお酒を飲んできて、やかましく騒いでいました」
やがて会場が暗転すると、扉が開き、主役の2人が登場。明るくなった会場を見回して、村上さんは驚いたそうです。
「式場の左右に分かれて座った新郎と新婦の参加者が、明らかに違うタイプだったんです。新郎のほうは、テレビ関係者だけでなく、大学の先生など社会的立場の重い公職に就く方々が多く、その一方で、新婦のほうは恩師や職場の人もいないようで、なかには“心理カウンセラー”と称するアヤシイ女性までいたんです」
セミナーの主催者が痛々しいスピーチ
村山さんが、その女性をスマホで検索すると、プロフには「運命」「神の力」など怪しい文言が……。しかも、彼女は新婦の友人代表としてスピーチを任されていたのです。
「彼女のスピーチを聞いて驚きました。だって、香菜さんの人となりや、エピソードについてはほとんど触れず、話題が自分が主催しているセミナーの宣伝に終始していたからです。直前に新郎の会社の上司の素晴らしいスピーチがあったので、ここでも格差にがく然としました」
しかも村山さんの向かい側の若者は、新婦が飲み屋で知り合ったというライター志望の男子。「どうやったらライターになれるんですか」「コネはどうすればできるんですか」「有名作家と知り合うにはどうしたらいいですか」と、結婚式にもかかわらず、遠慮ない質問攻めでゲンナリしたそうです。
「もうヤケになって、私はワインをたくさん飲んで、二次会に行きました。でも、肝心の新郎新婦は2人とも欠席でした。『新婦がお酒を飲めないから……』という理由でしたが、あのスピーチの内容に新郎があきれてしまったのかもしれません」