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海外旅行でひったくりに遭わないポイント4つ「スマホを車道側で操作しない」

暮らし

 今年の春休み、さらにはゴールデンウィークが10連休のため海外旅行の手配を始めている人も例年より多いようです。が、海外旅行となると気になるのは犯罪。スマホや財布を盗まれて旅行が台無し、なんてことは誰でも避けたいことです。

スリが多発していると言われるリスボントラム28号線

 そこで私が実際に海外で遭ったスリ被害と、海外での犯罪対策や予防法について整理してみました。

リスボンで遭ったスリ被害例

 はじめてのヨーロッパ旅行で訪れたポルトガルの首都リスボンでのことです。リスボンは大航海時代の建物が現代まで残っています。中心部は坂や小路が多く、路面電車も走っていて街歩きが楽しい都市です。

 さっそく市内観光に向かおうと、私はホテルにスーツケースを置き、ショルダーバッグを掛けた姿で路面電車に乗車しました。混雑していて立ち乗りでしたが、街並みが美しく車窓に見とれていたところ……ふと後ろから「財布が落ちてるよ」と声が。

 振り返ると、ショルダーバッグに入れていたはずの財布が電車の床に落ちています。声を掛けてきた人は、私が財布を拾う間に電車から降りてしまいました。中身を確認すると……財布の中にあった紙幣、75ユーロ(当時で約1万円)と3000円が消えていました。また財布を入れていたショルダーバッグのチャックは全て開いていたのです。幸運なことに、被害は現金のみでクレジットカードは残っていました。おそらく足がつく可能性のあるカードは避けたのでしょう。

 実はリスボンの路面電車は、ガイドブックでも注意喚起がされるほどスリの被害が多発しているところでした。また、財布が落ちていると声を掛けてきた人もグルだった可能性があります。財布に注意をひかせ、実行犯をその間に逃がす手口であっただろうと考えられます。

海外での犯罪で多い「ひったくり」と「スリ」対策

 このように「ひったくり」や「スリ」の手口としてよくあるのは『複数犯』によるものです。また、ひったくりについては通りすがりの車やバイクで通行人のバッグやスマホを盗み、そのまま逃走します。無理に抵抗するとそのままバイクに引きずられて怪我をする危険もあります。

 ですので、まず自分の身から貴重品を離さないことが重要です。具体的には、バッグは道路と反対側に持つ(ショルダーバッグならば前に持つ)、スマホの操作は道路に背を向けて、もしくは道路から離れて使うなど、狙われやすい行動を取らないようにしましょう。スリはあなたの目が届かない死角を狙っています。

 私がリスボンで被害に遭ったスリも、ショルダーバッグを「前に」掛けていれば防げていた犯罪でした。

<ポイント1>
・貴重品は体から離さない(カバンやバッグなども背中では離れてるのと一緒)
・ひったくりがバイクなどで通る車道側でバッグを垂らしたりスマホなどを操作しない

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