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日本のパスポートが世界最強に。ただし落とし穴も…

暮らし

 先日、日本のパスポートが世界で最強になった、というニュースがありました。

  ビザ不要、または現地到着時にビザを取得できる国の数が、日本が190か国・地域と、シンガポールを抜いて世界で一番多くなったことを、 英コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」が公表したのです(10月9日)。

コソボ、プリズレン

コソボ、プリズレンの街並み

 本来、海外へ行くには事前に訪問国のビザが必要です。パスポートはあくまで自国の身分証明ですので、それとは別に「訪問国側の受け入れるという証明=ビザ」を事前に得る必要があります。

 しかし日本人はそれが不要で、いきなり現地へ行っても入国させてくれます。学生が気軽に卒業旅行などで様々な海外に行けるのも、日本のパスポートの強さがあってのことです。

日本のパスポートを所有しているだけで空港待遇が違う?!

 今回のニュースではパスポートの強い弱いがビザなしで入国できる国の数で比較されていましたが、実際に海外へ旅行すると、それ以上に日本のパスポートに対する待遇の良さを感じます。

 日本以外の国の人が入国審査で厳しい質問を受ける傍らノータイムで通してくれたり、ミャンマーでは長い行列の中で私だけ別レーンで通してくれたり、日本のパスポートだけ優遇される場面に何度も遭遇します

 コソボでは、首都へ向かうバスを待つ間に入国審査官がコーヒーをおごってくれました。

コソボのコーヒー

コソボでは入国審査官がコーヒーをごちそうしてくれた。日本の信頼は高い

 出入国審査では良い思い出しかありません。それだけ日本人は海外から信用されています。旅行慣れしていなくても日本のパスポートがあるだけで、世界のどの国よりもイージーに旅行ができます。ですが、そんな先人たちが築いた信用を壊さないよう気を付けたいものです。

 一方、日本にビザ不要で入国できる国の数は、2017年7月の時点で68カ国にとどまります。ヨーロッパや南北アメリカが中心で、近年爆買いで話題の中国人も、日本入国には事前にビザの取得が必要なのです。

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