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月10万円の副収入も…副業が上手くいっている人の特徴。成功者4人に聞く

コラム

 前回まで、副業することによるメリットとデメリットを解説してきました。それでは、副業を実際に行っている人は、具体的にどのような経緯で始めて、どういった成果を出しているのでしょうか。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 今回は、筆者に相談が来た中から、副業が上手くいっている方の事例をいくつか紹介します。

【第5回】Aさんの事例~新規事業のマーケティング支援

【Aさんの概況】
・本業:大手小売勤務 ・年齢:33歳
・副業内容:Web新規事業の立上げ
・副業収入:10万/月 ・稼働:平均25時間/月

 Aさんは、数年前までベンチャー企業で新規事業立案とマーケティングを担当していましたが、マーケティングスキルを活かして大手小売企業へ転職しました。

 その後、前職のベンチャー企業において新規の人材マッチングサービスが立ち上がりましたが、マーケティングを丸ごと一人に任せられる程の人材が内部にいませんでした。そこで、担当者の育成ができるまでの間、「副業として運営を受託しないか」という依頼が来ました。

 今ではサービスのメインユーザー定義とユーザーが欲しい情報の分析、SEO対策と広告設計を担当しながら、当該サービスの担当者はどのような人材を採用するべきか人事へのアドバイス、担当者のタスク管理とKPI設定をし、育成の支援まで担っています。

 Aさんは、マーケティングスキルが高かったことに加え、前職のベンチャー企業を退職後も、以前の会社の役員、上司や同僚と良好な関係を維持していたことにより、転職後に10万円の追加月収を得ることに成功しています。

Bさんの事例~リモートでの物流コンサルティング

【Bさんの概況】
・本業:大手機械商社 ・年齢:31歳
・副業内容:企業の物流コンサルティング
・副業収入:8万/月 ・稼働:平均30時間/月

 Bさんは大手機械商社に勤めており、社内コンサルの部署に所属しており、様々な社内の改革に取り組んでいました。勉強熱心で、社外の人との意見交換の機会があれば、積極的に参加するタイプです。

 そして、大学時代の知人との飲みの席で、先輩から「会社で物流改革を計画している。手伝わないか?」と誘いを受けました。Bさんは調達改革や、製造拠点の効率化などのプロジェクトを経験していましたが、物流改革自体は取り組みの経験がなかったので、自身の見識を広める良い機会と捉え快諾しました。

 4人チームのメンバーのうち、Bさんは外部アドバイザーとして、平日夜や週末の時間を使って、集められた資料やデータの分析、改善提案作成などをリモート作業で行いました。

 結果として、月8万円の収入を得ることになったBさんですが、「お金は第一の目的ではなかった」と言います。

「社外のメンバーと敢えて働くことで、社内では得られなかった知見や技術が身につく機会になった。また、自分が社外でもやっていけるかどうかを把握することができて良かった。1つの会社にいては、自分が社外で評価される人材か把握することは難しいが、副業を利用すれば、転職ほどのリスクを冒さなくても、それを確認できることが魅力」

 そう力強く語ってくれました。

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