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吉澤ひとみはまだ断酒できず…「アルコール依存」の怖さを産業医が警告する

暮らし

「飲み過ぎ」な人は何%いる?

 一方、生活習慣病のリスクが高まる飲酒量は、男性で40グラム以上、女性で20グラム以上と言われています。この量のお酒を飲んでいる人の割合は、男性で14.6%、女性で9.1%で、ここ数年は男性ではさほど増減していませんが、女性では増加傾向にあると言われています。その割合は男性では50代、女性では40代が最も高いとのことです。

 実際に日本では、毎日アルコールを飲む人はさほど多い割合ではありません。

 飲酒の頻度状況(入院者、熊本県を除く)を性別にみると、男性は「毎日」が26.6%、女性は「飲まない(飲めない)」が47.4%と最も多くなっています。

 年齢別にみてみると、女性は全ての年齢階級で「飲酒していない」の割合が多いですが、男性は30代から70代まで「飲酒している」(「毎日」から「月1~3日」を合わせた者)の割合が多く、「20~29歳」「80歳以上」は「飲酒していない」(「ほとんど飲まない」から「飲まない(飲めない)」を合わせた者)の割合が多い結果となっています。

アルコール

性別にみた飲酒の頻度別構成割合 ※出典:厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」より

アルコールのプラス・マイナス面

 アルコールのプラス面として、職場の堅苦しさから場を変えてリラックスできる、コミュニケーションを助けるということを多くの人は経験上知っています。

 では、アルコールにはどのようなマイナス面があるのでしょうか。以下にあげる4つは、代表的なものですが、本人が気づかない(気づきにくい)うちに度重なり、気づいたときにはもう遅かったというのが多くの場合の経過です。

1.致酔性:意識状態の変容をきたし、事件や(交通)事故、急性アルコール中毒の原因となりえます。

2.慢性影響による臓器障害:肝機能障害だけでなく、メタボリックシンドロームを助長したり、その先は脳卒中や癌のリスク要因ともなります。

3.依存性:長期にわたる多量飲酒により、精神的にも身体的にも健康障害がでるだけはなく、社会に対する適応力が低下したり、職場や家族等周囲にも悪影響がでます。

4.違法行為:未成年者の飲酒は禁止されています(未成年者飲酒禁止法)ので、未成年の飲酒は、飲んだ人も飲ませた人も、法律を犯すことになります。

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