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代理店マンの常識「ハウスエージェンシー」とは? 広告業界のウラ用語

コラム

A.クライアントから広告の諸条件の説明を受けること

 クライアントが広告代理店や制作会社に「このような広告の企画を提案してほしい」と、広告の媒体、目的、対象、予算、企画提案の締め切りなどを説明することを「オリエンテーション」、略して「オリエン」と言います。

 複数の広告代理店が競合するコンペが行われる場合は、コンペに参加する企業を一度に集めてオリエンを行うこともあります。また、一社一社個別にオリエンをして「今回はコンペです」と説明する場合もあります。

 行政機関の広告のコンペの場合、企画提案の際に提出する資料の数や、データの形式まで細かく決まっていることがあるため、その場合オリエンで細かく確認することになります。

 ときには、オリエンから企画提案の締め切りまでが1週間を切っているなど、とんでもないスケジュールを言い渡されることもあります。その場合、クライアントに「そのスケジュールは無理です」とはいえず、地獄の徹夜作業が始まることも……。広告業界はオリエンがあって初めて仕事が走り出すのです

<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/岡田ちほ(SPA!DOL)>

※参考:『世界一わかりやすい 広告業界のしくみとながれ 第3版

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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