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パパ活女子、半グレ社長…会計士は見た!港区の“アブナイ交遊録”

コラム

 今年もあと2か月を残すのみ。平成最後の年には、さまざまな企業による不正行為が明らかになりました。

貯金箱

※画像はイメージです(以下同じ)

 東京商工リサーチによる最新の調査では2017年度に「不適切な会計・経理(以下、不適切会計)」を開示した上場企業は調査開始以来、最多を記録。企業のフェイクを痛快に暴く経済エンタメ小説『特捜投資家』(ダイヤモンド社)も好評を博しています。

 そこで、会計分野に詳しいアルファツイッタラーのたにやん(@t_taniyan)さん、ボヴ(@cornwallcapital)さんによる初の対談が実現。

 世間の経済事件を語った前編に続いて、中編では20代のためのキャリア論から、パパ活事情や半グレまで際どく語ります。

中卒でも飯が食える!たにやん式キャリア論

たにやん

【たにやん】新興上場企業でIRや開示、資金調達をしたり、業績が傾いた会社に呼ばれて管理会計と資金繰りに四苦八苦したり、不祥事の後始末をしたりするお仕事をしてきました。今は会計分野にとどまらず、企業の管理周りの何でも屋さんをやっています

――「bizSPA!」読者である20代に向けたキャリアアドバイスをお願いしたいのですが。

たにやん:じつは私、高校に行かないで大検取って大学に進学していて、その大学は中退してるので実質中卒なんですよ。

――華々しいキャリアをお持ちなので意外です。

たにやん:実家の商売を手伝うときに初めてBS(バランスシート)を見る必要が出て、そこで通信で簿記の2級を取りました。家業を畳んでからは、メーカーの経理として就職して、企業会計について一通り学びました。

 自分の中に会計という軸を建てて、来た仕事は何でも断らずに引き受けてきた。そうすると、いつの間にかサラリーマンでなくても飯が食えるまでになってました。なので、眼の前のことにちゃんと取り組むことで道は拓けるんじゃないかと思います。

――サラリーマンから独立しようと思ったキッカケは何だったのですか?

たにやん:企業の再生を何社かやって、いずれも“中の人”として、その会社でやって来たんです。

 そのなかで、マニュアルやノウハウをきちんとパッケージにして置いて来たら、きちんと回っているなと。わざわざ入社する必要はないなと思ったのが、フリーになったキッカケです。

笑っちゃうくらいに仕事ができなかった

――ボヴさんはキャリアについていかがですか?

ボヴ:こういうのって経験でしか語れないとこなので参考になるかわかりませんが、僕が監査法人に入った時って、笑っちゃうくらいに仕事ができなかったんです。同期と比べても明らかにトロくて。飲み込みも悪いし、怒られてばっかりで(笑)。

――こちらも、今のご活躍からすると、意外な過去です。

ボヴ:ただ、仕事に対しての信頼性、それは社会的意義だったり、一生を賭ける価値とか、そういうのなんですけど。それはすごく感じていたので、誰よりも真剣に仕事に取り組んでましたね。

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