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「大企業の正社員でなきゃ負け組」って誰が決めた?呪縛を捨てる考え方

学び

 若手社会人のお悩みに答える短期連載。

面接を受ける若い日本人の女性

※画像はイメージです(以下同じ)

 回答してくれるのは、人材育成に20年以上関わっているキャリアコンサルタントで産業カウンセラーの佐久間寿美江さんです。

 今回のお悩みは就職活動に関する相談です。

Q.大企業の正社員に就職できないと結婚できない!?

■たくや・26歳

「就職活動中です。大企業の正社員にならないといけないと思うのですが、いくら応募しても受かりません。非正規社員の収入の低さはよく報道されているし、結婚など考えると女性はやっぱり有名企業の男に集まります。
 いま大手に正社員として就職しないと、この先、結婚もできないんじゃないかと思うと不安でなりません」

A.「ねばならない」という言葉を疑ってみましょう

 焦っている様子が伝わってきますね。でも、「大手の正社員にならないといけない」って本当ですか? それをまず考えてみてください。

「社会人になったら正社員にならなければならない」
「働くなら有名なところでなければならない」

 こうした「ねばならない」という価値観は、あなたが経験して、あるいは考えに考え抜いて見出した価値観ですか? もし、そうでないならば疑ってみましょう。クリティカルシンキングです。

 私たちは影響を受けやすい子ども時代に、知らず知らずのうちに多くの価値観をすり込まれています。

 でもね、あなたの人生に責任がとれない周囲や世間の価値観で、あなたの大事な人生を決めてよいのでしょうか?

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