「あの店は若いうちに一度は行っておくべきかもな～」とか、「あのフードとの出合いは衝撃的だったな～」とか。本コラムでは、そんな私のお気に入りからお示し（推し飯）を紹介していく。第2回は、浅草の焼肉店「本とさや」をレコメンド。

ウマくて安いうえビギナーにやさしい焼肉の名店

若いときのご馳走といえば焼肉だろう。まあ焼肉は永遠にご馳走なのだが、若いほうが胃のコンディションが良好なため、テンションも高いし量も食える。何よりカロリーやオイリーに対する罪悪感がない。

そもそも焼肉は、グルメジャンルの中でも人気が高いカテゴリーだ。ということで今回は焼肉の推しを紹介したい。ちなみにご馳走とは言ったものの、若いときのマネーは貧弱だ。そう頻繁にいけるわけではない。だからこそハズしたくないし、行ったら行ったで量はガッツリ食べたい・・・となると需要なのが店選びである。

若い男女、皆が笑顔になれるナイスな焼肉店を知っているかどうか。極端なハナシ、これはきわめて重要なスペックだと思わんかい？ その最適解といえる、安さや圧倒的なウマさはもちろんプラスアルファで多大な魅力にあふれる焼肉店。（前段がケッコー長くなったが）それが今回紹介する浅草の「本とさや」だ。

壁には著名人の色紙がズラリ。よく知られた店だがホントにいいとこなのよ

同店は非常に有名だが、特に本テーマで推したい理由はビギナーにやさしいから。たとえば予約が比較的取りやすい点が挙げられる。これは席数が多いことや、近所に別館があることも関係しているだろう。また定休日がなく、ほぼ通し営業（コロナ前はフル通しだった記憶が）であるのもうれしい。

手前が「本とさや 別館」。写真奥の右側にあるのが本館にあたる「本とさや」。ルーツは台東区千束にあった「とさや」で、創業は1970年代初頭とか

リーズナブルな価格でセットが用意されている点も、ビギナーにやさしいポイントだ。筆者も基本的にコースから注文（厳密にはコースとタン類を同時に）している。特に初訪問であるならば、「サービスセット」から攻めるのがベター。ということで、まずはこのメニューから解説しよう。