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クリスマスの朝に社長から『解雇』のメールが…Web編集長が遭遇した背筋がゾッとするトラブルとは|職場ミステリー

コラム

港区にあるマーケティング会社に、Webのリニューアル編集長として業務委託を引き受けた30代女性。ところが20代の営業女性から、理不尽な命令が次々と下ります。社長に訴えたものの編集長解雇にされるなど災難に見舞われたのです。編集部で一体何が起こったのでしょう。

港区のオフィス

※画像はイメージです(以下同)

Webサイトのリニューアル編集長に就任

「派遣会社を通じて業務委託という働き方でWebサイトのリニューアル編集長に就任しました。依頼されたときはとても嬉しかったです。前任の女性編集長が丁寧に引継ぎをしてくださったので、安心して仕事をスタートできました」
と語る水野麻耶さん(仮名・35歳)。これまでのキャリアを存分に発揮できるチャンスと心を躍らせて臨んだものの、25歳の営業担当の沙也華さんに振り回されたそうです。

「企画や記事の相談で、クライアントを訪問するときは必ず沙也華さんも同行しました。ところが営業トークをするわけでもなく、逆に『こうしたほうがいい』など生意気な発言を繰り返すので、クライアントが気を悪くするのではとひやひやの連続でした」

 沙也華さんの前職がフリーランスのイラストレーターとわかると、麻耶さんは「先輩の営業マンと一緒に仕事をした方が営業のスキルが磨かれるのに、なぜ編集部にいるの?」と首を傾げていたそうです。しかも沙也華さんは次第に麻耶さんの行動をいちいちチェックして、意見を述べることが増えていきます。

「最初のサイト更新時に仕事の量が多かったため、社長の承諾を得て、元編集者の女友達にバイトをお願いして手伝ってもらいました。女友達が40代の社長に挨拶をすると、社長はご機嫌。女友達が愛想がよいからかもしれません。仕事もサクサクと片付けてくれました」

突然記事の方向転換を命令

 その女友達が原稿チェックを終了、麻耶さんがデザイナーに記事の更新を依頼しようとした時でした。それまで暇そうにしていた沙也華さんが突然麻耶さんに向かって、「この記事はこうするように」と方向転換を命令したのです。

 沙也華さんの意見は素人目線の指摘だったため、びっくりした麻耶さんは「社長に確認済みの原稿なので、方針を変えるわけにはいかないの。もし変えたほうが良いのなら、社長と相談してください。でも今日の更新を延期するとクライアントに迷惑が掛かりますよ」とやんわりと断ったのです。すると沙也華さんは「ふん」と不機嫌な顔をして編集部から出て行き、編集部に淀んだ空気が流れました。

「元編集の女友達が目を丸くして驚いていました。『なにあれ?まるで小姑みたい』と沙也華さんに憤慨したんです。私も彼女の行動が理解できませんでした」と麻耶さん。

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