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【Z世代は何を想う】ネスレ日本の若きマーケターが語る「不安の乗り越え方」

学び

【会社と社会を引っ張る未来】1年後・5年後・10年後の自分


海外研修のほか、スイス本社や各国のネスレ現地法人で働くチャンスもあるとのこと

海外研修のほか、スイス本社や各国のネスレ現地法人で働くチャンスもあるとのこと
(現地に赴いての海外研修は新型コロナウイルスの影響により現在一時休止中)


――いきなりですが、常盤さんの1年後の目標を教えてください。

常盤さん:1年後……。

今のマーケティングの仕事を担当して2年ほど経っている頃なので、まずは自分の担当している製品に関して1から100まできちんと理解し、自分でマネージできるようにすることですね。

そして、今は上司のサポートを受けながら行っている製品の企画や計画を、自分1人で行えるようになりたいです。

――5年後はどうですか?

常盤さん:5年後は……、そうですね。

今はスターバックス ブランドの複数の製品を担当しているのですが、5年後はマネジャーのように、ブランド全体を管理する仕事を目指していきたいと思います。

――では、10年後はどうでしょう?

常盤さん:う〜ん、難しい……(笑)。

最終的にどう生きていたいかということにも関わってくると思うのですが、これからの10年で今私がやっているプレイヤーという立場と、それからマネジャー(管理職)という立場のどちらも経験しておきたいですね。

その上で、自分が本当に楽しいと率直に思える仕事を選べていたらいいなと思います。


常盤さんが担当する製品のひとつ、スターバックスⓇ 「ネスプレッソ」専用カプセル

常盤さんが担当する製品のひとつ、スターバックスⓇ 「ネスプレッソ」専用カプセル


――ネスレはグローバル企業ですが、スイス本社や各国のネスレ現地法人に行ってみたいという希望はありますか?

常盤さん:機会をいただけるなら、ぜひ行ってみたいと思います。国やそこにいる人が違えば、マーケティングのやり方も全然違ってくると思うので、実際にどうなるのかを見てみたいですね。子どもの頃はヨーロッパとアジアに住んでいたので、その両方の地域で仕事をしてみたいですね!

東南アジアは、これからもっと発展していく地域という点でも興味があります。

ヨーロッパは、元々コーヒー文化がしっかりと根付いている地域なので、そういった場所でのマーケティングはどうなっているのかを勉強してみたいです。

【将来のこと】どんな人間になっていたい?


興味があることにはとことんチャレンジする性格の常盤さん

興味があることにはとことんチャレンジする性格の常盤さん


――仕事やプライベートなども踏まえ、将来どのような人になっていたいですか?

常盤さん:自分の良さは「新しいことにチャレンジしたいと率直に思える」ことだと思うんです。

やったことのないことは、もちろん不安はありますが、それよりも実際にやってみたい、経験したいという気持ちが強くて。そういった自分の好奇心や、楽しいと思えることに対する行動力を大切にしたいですね。

今も与えられたチャンスを逃さないようにして成長していきたいですし、これからもそんなふうに仕事ができればいいなと思っています。

【Z世代を代表して一言】どんな世代でありたい?


自分で判断することが後悔しない生き方につながると思う、と常盤さん

自分で判断することが後悔しない生き方につながると思う、と常盤さん


――では最後に、Z世代を代表して一言お願いします!

常盤さん:この質問が一番難しい〜〜(笑)。

そうですね。今はインターネットでいくらでも情報が取れる時代ですし、SNSでもたくさんの人がいろんなことを言っていますよね。それにはもちろん良い面もありますが、大量の情報を浴びた結果、どの価値観が正しいんだ、自分はどうあればいいんだというのが分からなくなってくるような時代でもあると思うんです。

となれば、最後の最後は自分が「楽しい」とか「いいな」と思う直感が頼りになると、私は思っています。インターネットやSNSから聞こえてくる声は参考にはなるけれど、それだけを選択肢にしたり、判断の根拠にしたりするのではなくて、自分で考えて「自分自身がシンプルにどう思うか」を一番大切にするのがいいんじゃないでしょうか。

私はそういう生き方をしたいなと思っています。

インタビュアー山崎の「Z世代の想いに触れて」


編集部のZ世代・山崎、ネスレ日本入社4年目の常盤さん

今回は、編集部のZ世代・山崎(右)が、ネスレ日本入社4年目の常盤さん(左)に想いや考えを伺いました


入社4年目にして、早くもマーケティングスペシャリストを務めている常盤さん。

失敗談にもあった通り、たった1つの小さなミスが大きな影響を及ぼしたり、売上や利益の責任が求められたりなど、かなりのプレッシャーがかかる立場ではありますが、そこに屈することなく、自らの成長の糧として楽しみながら業務に取り組もうとする姿勢が印象的でした。

これまで多くのZ世代インタビューを行ってきましたが、みなさんに共通しているのは、「挑戦を恐れない」ところ。「失敗したくない」というマインドではなく、「失敗しても成功する」という考えの人が多いような気がします。

次はどんなZ世代に出会えるのでしょうか。我こそは!という人はぜひお声がけください!

取材協力:ネスレ日本株式会社

<取材・文/熊本沙織 撮影/渡辺昌彦 インタビュアー/山崎大>

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編集者/ライター。編集プロダクションと出版社での勤務を経てフリーの編集者・ライターに。ウェブメディア・書籍・雑誌・広報誌などで幅広く活動中。隙あらば航空券をウェブ検索し、旅のプランを練っている旅行好き。自宅に3台のたこ焼き機を所有する関西人。

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