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スマホゲームに毎月10万課金。生活苦でも「後悔していない」理由

コラム

 近年、拡大の一途を辿るオンラインゲーム市場。スマートフォンを使って気軽に遊ぶことができ、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2022年3月に発表した「オンラインゲームの動向整理」によると、現在、または過去に利用したことのある人の割合は15~19歳の男性で83.5%、20代で58.7%、30代で55.7%。実際、通勤や通学の列車内はゲームをしている方だらけで、今では当たり前の光景となっています。

スマホ 男性

画像はイメージです(以下同じ)

 現在の市場規模は約1兆5000億円の巨大市場ですが、それを支えているのは利用者からの課金。しかし、その一方で少しでも有利にゲームを進めようと有料のアイテム・オプションを購入し、その歯止めが利かなくなる“ガチャ依存症”に陥る人も。同調査では1か月の課金額が10万円以上のユーザーの割合はなんと10.6%、1万円~10万円未満の方も29%という衝撃の結果を公表しています。

1度きりの課金のつもりだったが…

「でも、個人的には驚きはないですね。自分も以前はその10%の一人で、ほぼ毎月10万円以上突っ込んでましたから

 そう告白するのはソフトウェア会社に勤める恩田快人さん(仮名・28歳)。最初はお金を使わずに無課金で遊んでいたそうですが、なぜ多額のお金をつぎ込むようになったのでしょうか?

「無課金だと課金ユーザーとは絶対的に埋められない実力差があるじゃないですか。もちろん、1回課金しただけじゃどうにもならないことはわかってましたが、それで一度だけと思って10連ガチャを購入したんです」

お金を使ってる感覚がなかった

金欠

「でも、レアアイテムが手に入らず、もう1回もう1回と繰り返してしまって……。それからは歯止めが利かなくなってしまい、毎週のように課金しまくっていました。ただ、クレジットカードや電子マネーで決済してたんですけど、お金を使ってるという感覚はあまりなかったですね

 お酒はたまに付き合いで飲む程度。ギャンブルも一切やらず、これといった趣味のなかった恩田さんが唯一ハマっていたのがオンラインゲーム。もともと無駄遣いをするタイプではなかったですが、毎月10万円も課金していれば生活が厳しくなるのは当然です

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