大炎上した「ねこホーダイ」、誤解を招くネーミングだけじゃない“失敗の本質” | bizSPA!フレッシュ

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大炎上した「ねこホーダイ」、誤解を招くネーミングだけじゃない“失敗の本質”

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「月額380円でもらうのも、手放すのも0円」との打ち出しで始まった「ねこホーダイ」がSNSで大炎上しました。「株式会社のら猫バンク」という会社のサービスで、提携するシェルターの猫を無料で譲り受けられるというもの。高齢者や単身者で猫を育てることに不安を覚える人でも、気軽に飼えるとしていました。

ねこホーダイ

画像は公式サイトより

 この内容が「たった380円で、猫を好きなだけ引き取って捨てることができる仕組みだ」「命をサブスクリプションサービスにするとは何事だ」との批判が広がって大炎上したのです。そうした批判の声や会員数急増を受けて、運営会社は2022年12月29日にサービスを停止しました。

 しかし、公式ホームページ上には猫の写真やプロフィールが掲載されており、サービス再開を視野に入れているように見えます。「ねこホーダイ」の狙いはどこにあったのでしょうか?

誤解を招くネーミングが大炎上のもとに

 のら猫バンクは2022年4月に設立された若い会社です。のら猫は交通事故や病気で早く命を落とすケースが多いだけでなく、糞尿やゴミ漁りが人間社会の衛生問題を引き起こしていることを問題視。のら猫ゼロを目指しています。

 この会社の取締役を務めているのが阪田泰志氏です。革ジャン阪田の名で親しまれ、『坂上どうぶつ王国』、『ザ・ノンフィクション』(いずれもフジテレビ系列)にも出演しました。花の木シェルターという施設を運営しており、猫の保護活動を行っています。

「ねこホーダイ」という、無責任に猫を取っ替え引っ替えできるようなネーミングが災いし、ネガティブなイメージが先行してしまいました。しかし、このプラットフォームは何の制限もなく猫を貸し借りするものではありません

里親募集のプラットフォームだった

猫

画像はイメージです(以下同じ)

 登録した会員は1年間に1頭のみ譲受の申し出ができ、譲渡後は飼育状況の報告を義務付ける誓約書を交わします。猫はレンタルされるわけでもなく、猫の所有権は譲り受けた会員に移転します。

 また、猫を譲渡する際は本人と面談して適正を判断。登録する住所と実際の住所が、一致するか確認するといいます。飼育状況の報告も求め、虐待目的での猫の引き取りを極力少なくしようとしているのです

 つまり、このサービスは猫の里親募集や譲渡会に近く、それをWeb化・アプリ化して多くの人がアクセスしやすいプラットフォームを構築したものだと言えます

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