bizSPA!フレッシュ

ライフ、マルエツ…「食品スーパー」3社が苦戦する背景。物価高よりも“頭が痛い”のは

ビジネス

ライフと同じく利益が大幅に悪化

 2022/3期からは会計基準を変更しています。主力のスーパー事業は店舗数が増えており、子会社化が規模拡大につながりました。一方の利益面では、(1)および(2)事業における人件費増加や開店資金の増加に伴い、全社営業利益・最終利益が共に減少しています。

 しかしながら、2023/3期はライフと同じく利益が大幅に悪化しています。第2四半期段階で全社売上高は前年比で2.4%伸びたものの、営業利益は23%も減少しました。

 スーパー事業は子会社化の継続で売上自体は伸びましたが、水道光熱費の増加が大きく影響し減益となりました。ホームセンター事業も水道光熱費の増加が主な減益要因となっており、各事業における店舗の運営コスト増加が全社業績に悪影響を与えていることが分かります

ユナイテッド・スーパーマーケットHD:首都圏で527店舗

マルエツ

スーパー「マルエツ」©J_News_photo

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社はスーパー「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュ関東」を展開する企業です。2022年12月段階で全527店舗体制ですが、店舗は全て首都圏に位置しています。なお同社の株はイオン株式会社が過半数を握っています。各チェーンの店舗数と売上高は次の通りです(※店舗数は2022/12時点、売上高は2022/2期のデータ)。

【ユナイテッド・スーパーマーケットHD各チェーンの店舗数と売上高】
マルエツ:303店舗、売上高3885億円
カスミ:193店舗、売上高2835億円
マックスバリュ関東:31店舗、売上高445億円

おすすめ記事