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「本当にやるべきこと」を為すための時間の使い方。売れているビジネス書ベスト10

学び

内向型人間の強みを生かすための戦略

「静かな人」の戦略書

『「静かな人」の戦略書』(ジル・チャン、神崎朗子(訳)、ダイヤモンド社)

 ビジネスの世界では人と交流するのが得意な外交的な人間が重宝されがちです。初対面の人と話すのが苦手であったり、多くの人の前で話すのが苦手な「静かで控えめ」な人間はどうやってこの騒がしすぎるビジネスの世界で生きていけばよいのでしょうか。そんな内向型の人のための戦略が書かれているのが「静かな人」の戦略書』(ジル・チャン、神崎朗子(訳)、ダイヤモンド社)です。

 本書では、内向型人間には内向型人間の強みがあると説いています。「優柔不断」は「思慮深さ」とも言い換えることができ、心配性という資質もリスクマネジメントに役に立ちます。口数が少なく控えめな態度も、好意的に受け止められることが少なくありません。

 そればかりか、思慮深く、慎重で、相手の話をよく聞くことができる内向型は、「リーダー」に求められる資質をすでに備えているといえるでしょう。内向型の人間は、無理に外向型人間になろうとして虚勢を張るよりも、自分自身の強みをしっかりと認識することが大事だと著者は言います。本書では、内向型の人間が、自分の強みを仕事で活かすための方法や、生き抜き方が書かれています。

悪い流れを断ち切るために「リセット」

リセットの習慣

『リセットの習慣』(小林弘幸、日本経済新聞出版)

 なんとなく疲れやすい、体調を崩しやすくなった、心がモヤモヤする、悪いことばかり起こる気がする、そんな人にオススメなのが『リセットの習慣』(日本経済新聞出版)です。とくにコロナ禍を経験した私たちは「先延ばし」にする癖がついています

 先延ばし癖を断ち切るためには、流れを変える「リセット」をすることが重要だと順天堂大学医学部の小林弘幸教授は本書で説いています。自律神経の第一人者である著者は、1週間のうちにリセットデーを設けて、気持ちを切り替えることを推奨しています。

 自律神経を整える上で大切なのは、「自らいい流れを作る」ことだそうです。行動する前は面倒でも、動いてみれば、達成感を得ることができます。そうして流れを変えることで自律神経も整ってくるのだそうです。本書では「悪い流れを断ち切る」99の行動術が書かれています。

やわらかく、考える。

やわらかく、考える。

ベストセラーとなった箴言集『こうやって、考える。』の姉妹本です。知の巨人がこれまでに執筆した膨大な著作の中から、「柔軟な視点を養うためのヒント」を150に厳選しました。

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