ラーメン、カレー…糖質過多な食事で体に何が起こる?「賢い食べ方」でリスク回避を
スイーツ、スナックといったお菓子類や、ラーメン、カレー、おにぎりのような主食に代表される「糖質」。美味しく、手軽に食べられるので、私たちの生活に欠かせないものとなっています。
ただ、その摂取バランスがくずれると、重大な健康被害に結び付くことがあるため、注意が必要です。
『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方』(あさ出版)の著者で、株式会社マインドフルヘルス代表として健康コンサルティングを手がける内科医・抗加齢医学専門医の山下あきこ氏が、糖質とのつきあいかた、健康的な生活のために必要な知識と習慣づくりについて紹介します(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
糖質に依存しない脳を作るためには
体重増や血糖値が気になり始めたら、ダイエットに取り組まないと……。頭では分かっていてもなかなかやめられないのが、甘いものや主食です。
「甘いものを食べない毎日なんて寂しい」
「旅行に行ったらご当地スイーツを食べないともったいない」
「3食、白米をしっかり食べないと落ち着かない」
もし、このように感じるのでしたら、あなたは糖質依存気味になっている可能性が高いのです。でも、やみくもに我慢をするのは逆効果ですから、脳に納得させて、適量を楽しめる自分になれるような習慣を、生活に取り入れていきましょう。
まずは、次のようなことを試してみてください。
1)ウォーキングで自然を感じる
・香ってくる匂いを1つ挙げる→草の匂い、雨上がりのアスファルトの匂いなど
・聞こえてくる音を2つ挙げる→鳥の声、自分の足音など
・体で感じる感覚を3つ挙げる→顔に当たる風、地面を踏む感覚など
・見える色を4つ挙げる→葉の緑、道路の灰色など
・見えるものの名前を挙げる→家、雲、街路樹など
このトレーニングでは、嗅覚・聴覚・体性感覚・資格の順で感覚を研ぎ澄まします。また、脳疲労を軽くする効果もあります。それぞれの感覚に意識を集中させるため、雑念が頭に浮かびにくくなって、脳は余計なエネルギーを使わずに休むことができるのです。