「なんでもやります!」は逆効果。面接でうっかり言いがちなNGワード10選
突然ですが皆さんは面接は得意ですか? こう聞かれて「はい、得意です!」と答える人は、おそらくあまりいないでしょう。私が運営する人材会社「UZUZ」や、YouTube「ひろさんチャンネル」でも、面接を不安に思う方からの相談は絶えません(「ひろさんチャンネル」は、就職/転職に役立つ面接ノウハウを公開しているチャンネルです)。
本記事では「面接で言ってはいけないNGワード」10個を紹介します。基本的に新卒時の就活、就職後の転職活動、どちらの面接にも共通するワードなのでぜひ参考にしてみてください。それでは早速見ていきましょう。
1.「(消費者として)好きだから」
1つめのNGワードは「(消費者として)好きだから」です。「服が好きだから、アパレル業界」「ゲームが好きだから、ゲーム業界」「テレビが好きだから、テレビ業界」。もちろん1つのきっかけとしてはありなのですが、面接でこのワードを伝えるのは危険です。就職してその業界で働くことになると、消費者ではなく「サービス提供者」に立場が変わります。
例えばゲーム業界であれば、ゲームを楽しむ立場から「長くプレイしてもらい、より多く課金してもらうにはどうすればいいか」を考える立場に、アパレル業界であれば好きな服を選ぶ立場から「より高単価な服を買ってもらうにはどうすればいいか」を考える立場になるのです。
そのため「消費者として好き」という気持ちがいくらあっても、それだけでは企業に刺さりません。企業がほしいのは自社の製品(サービス)を売ってくれる人なので、面接では利益を出す立場として意見を伝えるほうが通過率が高くなります。
2.「人の役に立つ仕事・社会貢献がしたい」
2つめのNGワードは「人の役に立つ仕事がしたい」「社会貢献がしたい」です。こういった気持ちを持つこと自体はとても大切です。しかし面接でその気持ちを前面に押し出したとしても、あまり効果的ではありません。面接で重要なのは、企業に「この人なら活躍してくれる」と思われるような回答を考えることです。
しかしその企業を志望する理由が「人の役に立つ仕事がしたい」「社会貢献がしたい」だけではどうでしょうか? 世の中に人の役に立たない仕事はありませんし、そもそも働く時点で社会貢献をしていることになります。つまりこれら2つの理由を面接で伝えたとしても、他者と大きな差別化はできない=この人なら活躍してくれるとは思ってもらえないのです。
面接で伝えるのであれば「人の役に立つ」「社会に貢献する」といった誰にでも当てはまる内容ではなく、一歩先の「どのように会社の売上や利益に貢献していくか」を伝えるといいでしょう。この時「売上」や「利益」にネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、顧客がいるということは、お金を払ってでもサービスを使いたい人がいる、つまり誰かのプラスになっているということでもあります。そのため決して汚いことではないですし、そもそも会社はより多くの利益創出を目的としているので、面接で好印象を与えるためにも「売上・利益に貢献していく」と伝えることは非常に重要です。