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「女性に営業は任せられない」と言われ悔し涙…退職後に彼女が放った一言とは

コラム

 雇用や就労環境における男女間の格差をなくすために作られた「男女雇用機会均等法」が施行されてから2022年で50年。昔に比べば大きく改善されたとはいえ、欧米諸国のレベルには未だ及びません。

ミニチュア 硬貨の上に座っている男女

画像はイメージです(以下同じ)

 世界経済フォーラムが今年7月に発表した『Global Gender Gap Report 2022』によると、給与格差や管理職の割合、専門職の労働者数などのデータから算出した経済活動分野の国別ランキングで日本は146か国中121位。国際的にはまだまだ“女性が働きづらい国”として評価されているようです。

令和の時代に仕事はまさかのお茶汲み?

 2017年に大学時代から交際していた1つ年上の男性と結婚した島岡舞子さん(仮名・31歳)はその翌年、夫の仕事の関係で東京から工場のある西日本の田舎町に引っ越し。

 彼は単身赴任で行くことも考えていましたが新婚早々に離れて暮らすのは嫌だったため、それまで勤めていた会社を辞めて一緒に行くことに。現地では小さな食品加工会社の契約社員として働き始めますが、ここの上司(50代課長)がなかなかの男尊女卑ぶりだったといいます。

「出社初日、『これは今日から君の仕事だから』と命じられたのは男性社員たちのお茶汲み係。人によってコーヒーやお茶、さらに銘柄の好みで違いがあるらしく全部覚えさせられました。それまで働いていた会社ではコーヒーも全員自分で淹れるのが当たり前で、噂には聞いていましたが今時こんな職場が本当にあるんだとカルチャーショックを受けました」

もちろん納得いかなかったけど…

むかつく上司

 また、この会社ではオフィスフロアの掃除も彼女たち女性社員の役割。お茶汲みも含めて求人の募集要項に書かれていなければ面接でも説明は一切なく、困惑しかなかったのは言うまでもありません。

「業務内容には【事務全般(書類作成 データ入力、電話取次など)】とあったから応募したのにこんなことをやらされるなんて想定外もいいところ。男女関係なく交替制ならまだわかりますが、女性社員だけとか納得できませんでした

 かといって会社に不満を訴える勇気もなく、田舎ゆえに求人自体が少なく転職も困難。それでもまだ子供がいなかったので家に居てもやることがなく、内心不満に思いつつも働ていたそうです。

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