bizSPA!フレッシュ

実家の父と引き合わせ、彼氏との関係が泥沼に!結婚を白紙にした“一言”

コラム

「誰がTくんを起こすんだ?」

「ただ、父親も一応は良識のある人。Tとは普通に接し、母が準備した料理を食べながら当たり障りのない話をしていました。ところが、転勤したあと関東でどのように暮らすのかと父が尋ねたあと、雰囲気は最悪な状態になったのです」

 最初は生活が大変だろうから、三森さんが昼間のパートに加え、時給のいい明け方や早朝のパートも探すつもりだと答えたことが原因。父は眉をしかめ、「お前が明け方や早朝に仕事へ行ったら、誰がTくんを起こすんだ?」と、不機嫌なまま三森さんに尋ねたのです。

「そんなことを言われるとは思ってもいませんでした。『え? 家計を支えるためだよ。それに、朝って自分で起きるもんでしょ?』と反論しましたが、『結婚して家庭を支える大黒柱を、朝起こすことぐらいできないってどういうことだ?』と、父の怒りは爆発

義父の影響で彼氏まで「亭主関白」に

男尊女卑にびっくりした話

 Tさんにも「そう思うだろ?」と、同意を求めようとします。そのときは、「はぁ……」と笑顔でその場を取り繕っていたTさん。けれど帰りの道中、車を運転していたTさんが、急にポツリと「そうだよね。やっぱり朝ぐらいは起こしてほしいな」と言いはじめたのです。

「独り言のようにつぶやいただけだったので、このときは聞き流していまいた。でも。この日を境にTは『男は~』『女は~』と口にするようになったのです。たぶん、もともとそういった考えを持っていたのが、父の言葉で覚醒したのだと思います」

 関東の転勤へついて行った三森さんでしたが、「味噌汁はダシから取るものだ」「おかずは3品以上、ちょっとずつ作るのが普通」「朝は、ネギを刻む音と味噌汁の匂いで目覚めるもの」など、Tさんの要求はだんだんとエスカレート。もちろん、家事は一切しません。

おすすめ記事