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売り上げV字回復の新興ホテルチェーン。社長を動かす「リクルート創業者」との原体験

ビジネス

 AIに代替される仕事のひとつにも挙げられるホテル業。しかし、「従業員ファースト」という経営理念を掲げて躍進する新興ホテルチェーンがある。全国に25店舗を展開する「カンデオホテルズ」だ。今回は、カンデオホテルズの代表の穂積輝明氏にAIに代替されない人材力について聞いてきた。

5年後[食えなくなる]仕事術

カンデオホテルズ

コロナ禍の売り上げ減からもV字回復、その原動力は?

「ホテルの原動力は人の力。例えば、『夜中に酔って帰ってきたお客さまになんて声をかければ喜んでもらえるのか?』といった、感情の機微に対応した接客はAIにはできない。上司の気持ちを考えて提案するのも一緒です。だから当社では自動チェックイン機は絶対に入れないと決めています」

 そう話すのは、代表の穂積氏だ。同ホテルはコロナ禍の売り上げ減からもいち早くV字回復し、今年も新たに2店舗を開業。その原動力になっているのが、「自発的に動く従業員の力」だという。

強みを見つければ、人は驚くほど伸びる

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写真はカンデオホテル新橋。ビジネスホテルとラグジュアリーホテルの中間領域を狙った戦略で人気を得ている

当社では採用に年齢、性別、学歴、国籍を問いませんし、アルバイトは正社員になれないといった仕切りも一切ない。『誰でも何か強みがある』という仮説のもとに、その強みを伸ばす方針を徹底しています。例えば、ホテル業なのに接客が苦手な従業員もいますが、そんな仲間に数字の管理を任せたらすごく能力を発揮したりする。強みを見つければ、人は驚くほど伸びるんです」

 同社では会社を横断した新規プロジェクトが頻繁に立ち上がり、「やりたい」と手を挙げれば、誰でもリーダーに抜擢される機会を得られる。

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