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ゴルフのスコアを大きく左右する、アプローチの極意は“状況を読む力”/三觜喜一

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正しく状況を読んでこそクラブ選択も活きてくる

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画像はイメージです

 クラブ選択についても同様です。ボールが深く沈んだライから手前のラフ越しに乗せる場合、SWで前述のようにボールを上げようとすると、トップしてグリーンオーバーしたり、反対にザックリでショートしたりと、ミスが起きがちです。このケースなら、ある程度勢いのついた低い球を打つほうがミスの確率が下がるため有効。

 そうなると必然的にSWではなくPWで打つべきですよね。このように、置かれた状況をしっかりと吟味したうえ、ミスしてもなるべくケガが少ないクラブチョイスをしなければ、いかなる状況でも安定してピンに寄せることはできないのです。

 基本的な打ち方をマスターすることはもちろん重要ですが、前述のように“状況を読む力”も求められるのがアプローチの難しいところ。「どのように打つか」の前に、「どんな球を打たなければならないか」「そのためには何をすればいいのか」という順序で考えるのが正しいステップです。さらに言うなら、コースのほうから「こう打たないと寄らないよ!」と語りかけてくるような感覚になればベストですね。

 もちろん、ライが良く、トータル的に難しくない状況であれば、上げてもいいし転がしてもいい。イメージが湧く方法や得意なクラブを使って寄せればOKです。

【Lesson53 結論】
風からボールのライまで吟味して、打ち方&クラブを選択

<構成/舟山俊之>

(みつはしよしかず) PGAティーチングプロ。’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数40万人超

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