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21歳女性がマッチングアプリに登録。「若いのにもう婚活?」と言えないワケ

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1度も会わずにアプリだけで8か月の関係

安東 徳子

安東 徳子

 Cさんは35歳。同じ年齢の男性とマッチングアプリで出会い、意気投合したものの、やりとりを始めてから8か月経ったにもかかわらず、一度も会っていません。聞けば、アプリ上のやりとりが楽しく、居心地がよすぎて、素の自分を見せることへの恐怖心が芽生えてしまったとのこと。「いざ会ったら、嫌われてしまうのではないか」という不安で、会う勇気がでないそうです。

 これは極端な例ですが、ウェブ上のコミュニケーションが中心の世代だからこそ、リアルライフに飛び込んでいくということが障壁となっているとも言えます。しかし、そこを乗り越えて素の自分をさらけ出し、関係を築けなければ結婚に至りません。

 つまり、変わったのはあくまでも「出会いのプロセス」であり、その後のコミュニケーションが大切であるという点は親世代と変わっていないのです。

<TEXT/安東徳子 ウエディング研究家・戸板女子短期大学教授>

ウエディング研究家、戸板女子短期大学服飾芸術科教授、一般社団法人日本ホスピタリエ協会代表理事、株式会社エスプレシーボ・コム代表取締役。30年の長きに渡りウエディングビジネスに関わる中で培われた日本独自のホスピタリティをユニバーサルな視点から再構築、理論化し広くサービス業に広めてきた。単なるマナーではなくビジネスに貢献できるコミュニケーションスキルとしてのホスピタリティ教育は産学両分野からの定評がある。著書に『共感力の鍛え方』『ハネムーンでしかできない10のこと』『世界・ブライダルの基本』(監修)など

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