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タクシーで「オバケ」がよく出る時間帯とは?タクシー業界のウラ用語

コラム

 社会人になると、タクシーを利用する機会が増えますね。

 無線で会話している運転手さんの言葉に耳をすませると、タクシー業界でもさまざまな業界用語が使われていることがわかります。

 今回はタクシー業界の業界用語を見ていきましょう! ちょっとした取引先や上司とのちょっとした雑談に使ってみてはいかがでしょうか?

Q.「オバケ」とは?

「真昼間に新宿でオバケが出てさぁ」

「本当ですか!?」

 怖すぎる~!

おばけ

A.長距離利用のお客さん

 タクシーの運転手にとって、やはり何より嬉しいのは長距離利用してくれるお客さん。

「オバケ」という言葉が使われるのには、“びっくりするほどの長距離利用だから”。または“珍しい場所で予想外に長距離のお客さんが出たから”など諸説あります。

 ちなみに、深夜は終電を逃して長距離利用するお客さんが多くなります。そのなかでも、3万円以上の利用となると「オバケ」と呼ばれるといいます

 基本的には嬉しい長距離利用ですが、長時間働いて、もう仕事を終わろうとしている時に何時間もかかる場所へ行くお客さんを拾ってしまうと嬉しい悲鳴を上げる状態になってしまうことも。

 また、あまりに長距離で4時間以上かかってしまう場所だったりすると、そこから帰る時間や燃料費もかかってしまいます。状況次第では、嬉しいとは限らないのが「オバケ」なのです。

Q.「大きな忘れ物」とは何のこと?

(タクシー無線)「大きな忘れ物です。持ち主の特徴は……」

 何を忘れたのかな……?

タクシー

※画像はイメージです(以下、同じ)

A.逃走中の犯罪者

 街中を走っているタクシーは、警察の捜査に欠かせない情報源でもあります。事件を起こした犯人が逃走したり、タクシー強盗が発生したりすると、付近を走行中のタクシーに、警察から無線で逃走中の犯人の特徴などの情報が流されます。

 例えば「大きな忘れ物がありました、持ち主のお客様の特徴は30代前半の男性……」などという場合、「持ち主の特徴」は「犯人の特徴」を表しています

 もし、タクシーに犯人と思われる人物が乗車していたら、運転手は無線で「カバンの忘れ物です」と応答し、暗に「犯人が乗車しています」と知らせます。

 無線に応答できない状況の場合は、緊急用のスイッチを押し、タクシーの屋根の上にあるランプを赤く点滅させます。普段、「空車」などと表示するところに「たすけて」と表示させるタクシーもあります。そんな状態のタクシーを発見したら、110番して助けを呼びましょう。

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