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「焼肉きんぐ」の1人勝ち?焼肉業界ライバルと明暗の理由は出店戦略にアリ

ビジネス

しばらく成長が続くか

 2022/6期は経済活動の正常化もあり、継続して出店を続けたため売上はさらに伸びました。利益面では時短要請に伴う助成金収入が大きく貢献し、最終利益は過去最高を記録しています。

 このように近年の業績は好調続きですが、ロードサイドという立地がコロナ禍での成長につながったと言えます。また、同立地で食べ放題スタイルの焼肉店はこれまでに多くは存在しなかったため、先手を打ったことも好調の理由として考えられます

 なお、新・中期経営計画では2025/6期売上高の1000億円超えを目標としており、しばらく成長が続くと同社は見込んでいるようです。

安楽亭:焼肉以外で再起を図るも、業績悪化

安楽亭

画像は公式サイトより

 株式会社安楽亭は(1)安楽亭業態、(2)七輪亭業態、(3)アークミール業態の3業態に分けて業績を報告しています。安楽亭、七輪亭はともに焼肉業態ですが、七輪亭はやや高級感のある和風なデザインが特徴の店舗です。

(3)は「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶ どん亭」を運営する株式会社アークミールの事業で、もともとは吉野家HD傘下でしたが2020/3に安楽亭の完全子会社となりました。2019/3~2022/3期の業績は以下の通りです。

【株式会社安楽亭(2019/3期~2022/3期)】
売上高:163億円→153億円→265億円→235億円
営業利益:1.9億円→1.9億円→▲13.4億円→▲24.1億円
最終利益:▲1.0億円→▲4.7億円→▲11.2億円→4.8億円
売上高(安楽亭業態):135億円→127億円→98億円→90億円
売上高(七輪房業態):24億円→23億円→18億円→16億円
売上高(アークミール業態):無し→無し→148億円→125億円
店舗数(安楽亭):187店→180店→168店→169店

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