喫煙NGな飛行機に「灰皿が置かれている場所」が!その意外な理由とは
調子に乗らないほうがいいフライト中の飲酒
国際線では機内でワインなどのアルコールを無料で飲める。このサービスが楽しみだという人もいるが、だからといって飲みすぎは禁物である。
機内の気圧は地上よりも低くなっているため、脳に対するアルコールの効果を増大させる。そのため、地上よりもずっと酔いが早く回ってしまうのである。少ししか飲んでいないはずなのに、なぜか悪酔いしたという経験のある人もいるだろう。
機内では地上の1.5倍の量を飲んでいると思って、いつもより飲む量をセーブしたほうがいい。無料だからといって、ついいつもよりたくさん飲んでしまうという人は注意が必要だ。
睡眠不足はエコノミー症候群の危機に
また、ありがちなのは、飛行機に乗る前日まで準備に追われて睡眠不足、当日はあわてて家を飛び出したため朝食もとっていないというパターン。こんなときには、酔いやすいだけでなく、フライト中の機内は気圧が低いため、気分が悪くなったり貧血を起こしやすい。飲みすぎは脱水症状も起こしやすく、いわゆるエコノミークラス症候群を招きかねないので要注意である。
なかには、飛行機が苦手な人が恐怖を紛らわそうと、飛び立ってすぐにアルコールを飲みだすことがあるが、これは逆効果である。必要以上にアドレナリンの分泌を促して、かえって恐怖心が高まってしまう場合もある。飲むなら、機内で落ち着いた頃に、リラックスできる程度が好ましい。
ちなみに客室乗務員は、アルコールがらみのトラブルに備えて、各乗客がどれくらいのアルコールを飲んだか把握しているという。たとえば、気分が悪くなった乗客がいた場合は、「このお客様は、ワインを3杯召し上がりました」などと、たちどころに答えられるらしい。客室乗務員は、そんな細かなところまで乗客をケアしているのである。