仕事のミスを嫌味に報告…転職先で「お局の怒り」をかった25歳女性の孤独
いつもと同じように過ごしていたにもかかわらず、ある日突然、予期せぬ事態に巻き込まれることがあるかもしれません。けれど良くも悪くも、そうなったときにはじめて気づかされることもあるようです。
池内紗羅さん(仮名・25歳)は、知り合いの社長から「IT関連の事業にも力を入れたい」と相談を受け、その会社へ転職することを決意しました。相談を受けたときに勤めていた職場の雰囲気や仕事内容も気に入っていたため、転職するにはかなり悩んだと言います。
転職をヘッドハンティングと誤解されて
「ただ、社長には子供の頃からお世話になっていたこともあり、給料も弾んでくれるというので決断しました。それに、小さい頃から転校を3度、習い事もいろいろと変わっていたこともあり、新しい場所での挑戦に抵抗がなかったのです」
転職してからしばらくは順調でした。けれど、どこから話が漏れたのか、池内さんが社長からヘッドハンティングされて転職してきたことが社内で噂されるように。そして、女性社員としてはいちばん古くから勤務しているお局様の怒りをかってしまいます。
「最初は、『お局が機嫌悪くしているから、気を付けたほうがいいよ』など状況を教えてくれていた同僚も、気がつけば世渡り上手で周囲を味方につけるのがうまいお局様側についていました」
仕事のミスをわざわざ上司に報告
まわりに味方がいなくなると、お局様に雑用のような仕事をドッザリと増やされ、自分の仕事にも支障が出るようになります。池内さんは、社長に相談。けれど、それがますますお局様の怒りに触れたようで、池内さんを立てるフリをして陥れてくるようになります。
「私が手伝った仕事のミスを見つけると、上司に『池内さんが率先して手伝ってくれて……』と報告しながら『あれっ? ここ、間違えてますね』と、わざわざミスしている部分についても伝えるなど、とにかくやり方が酷いのです」
お局様と言っても36歳で、まだまだ女ざかり。色気もあって話し方なども上品、人を傷つけるようなタイプには見えないこともあり、男性社員はすっかりお局様の言葉を鵜呑みにしていたのです。