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怪しい仮想通貨セミナーで見た、人生が壊れる瞬間。600万円をドブに!?

コラム

 意識の高いビジネスマンの間で流行している“朝活”という言葉。

 ジョギングしたり、カフェで美味い朝食を食べたりするのならまだ分かるが、朝っぱらから難しい本やPCを開き、ときには初対面の人間と人生について熱く語り合う。

 一体、朝早く起きる人が、偉いなんて誰が決めたのだろうか……。そしてそんな香ばしい空間に限って、怪しい話を持ち掛けるウサン臭い人間がいるものだ。

怪しい朝活

怪しすぎる! 仮想通貨セミナーの様子(画像を一部加工しています、以下同)

 今回、我々が潜入したのは都内にある某高級住宅街で行われた仮想通貨セミナー。仮想通貨で一儲けしようと願う人々が集まるわけだが、察するにそんな人々の下心を利用して金を絞り取ることが主催者の狙いである。

怪しい「朝活」のぞいてみた!/仮想通貨セミナー編

 セミナーに参加するきっかけとなったのは、タカシという人物から編集部員に送られてきた1通のLINEだった。

「みんなで遊びまくる華やかなチームを作っています! お金がほしい方は返信ください!」

 そして一緒に添付された写真といえば、仮想通貨で大儲けをして豪遊している姿の男のイラスト。うーん、怪しすぎる……。「近未来について有益な情報が聞けるのでぜひ!」とヒートアップしていく、タカシ君を尻目にテンションが下がる一方の我々(編集部員と筆者)であったが、眠い目をこすりながら当日待ち合わせの駅に向かった。

怪しい朝活

駅前でタカシ君を待つ筆者

 鼻息荒く“仮想通貨のすごさ”について語るタカシ君の案内で、駅前のマンションの一室へ。

怪しい朝活

タカシ君の案内でセミナー会場へと向かう

 ここでは会社名をマウントコイン社(仮名)とでもしておこう。ドアには会社名とロゴが掲げられている。

 部屋に入るとマウントコイン社の社員(?)である金髪の若者「F氏」がプロジェクターを使って自分が昔いかに貧乏であったのかを話しており、部屋の後方には「N氏」という男が会場を見張るように立っている。

 受講生は我々を入れて10人。我々と同い年くらいのサラリーマン、主婦、そして、紛れ込んだのか明らかに“朝活”とは無縁のおばあちゃん。タカシ君とN氏はマウントコイン社の“会員”のようで、言ってみればF氏の手下のような存在である。

おばあちゃんウケするセミナー講師

 20代前半のF氏には数年前まで1000万円を越す借金があったものの、ネットワークビジネスというマルチ商法のようなもので完済したらしい。しかしピラミッドの下には利益が回らないこの商法では「犠牲者を作ってしまい胸が痛む」ということでF氏はネットワークビジネスから手を引き、現在は仮想通貨にシフトチェンジしたという。

怪しい朝活

左の男がF氏

 そんなお人好し発言におばあちゃんは「ウンウン」とうなづき、髪を両手で触りながらF氏のことをウットリとした眼差し見つめている。まるで孫を可愛がるかのような視線である。

 デビュー当時の氷川きよしといったところだろうか、F氏のおばあちゃんウケしそうな仕草、話し方はかなりされているといった印象だ。