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「失敗する若者、変われない若者」の欠点。昭和40年代生まれの2人が憤慨

学び

 ベストセラー『1分で話せ』(SBクリエイティブ)の著者である伊藤羊一氏と、『自分を育てる「働き方」ノート』(WAVE出版)著者の池田紀行氏は「人は、変わりたいと思っているのなら、絶対に変わることができる」と口を揃えて話す。

伊藤池田

伊藤羊一氏と、池田紀行氏(左)

 しかし、中にはいつまでもウジウジしたまま変われずに歳をとっていく人もいるようで……。そんな若者の特徴に当てはまっているとすればあなたの未来はもう終わっているも同然かもしれない。

 日本興業銀行、プラスを経て2015年からヤフー、現在はZホールディングスの企業内大学であるZアカデミア学長や武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長としてリーダーを育成する伊藤氏と、「note」を使ったマーケター目線での投稿が好評の株式会社トライバルメディアハウス代表の池田氏による前回の記事<「昭和のおっさん全開乙!」と言われても若者たちに伝えたい「タイパを求めると人間が退化する」>から引き続き、二人の対談をお届けする。

「なぜ君たちはやらないんだ」

池田紀行(以下、池田):今回の対談で伊藤さんに一番聞きたかったことがあるんですが、時間切れになる前に聞いてしまいます。東日本大震災のときに、「孫(正義)さんがやっているなら俺もやろう」と、東北の物流の復興に尽力されていましたよね。

 そのとき「伊藤さんはすごい」という人がたくさんいましたが、「自分はそうは思わない。俺にもできるのになぜ君たちはやらないんだ。やればいいじゃん」という旨の発言をされていました。僕も本当にそうだと思うんです。

伊藤羊一(以下、伊藤):前職であるプラスグループの流通カンパニーで物流に関わっていたときの話ですね。

池田:行動に移せるかどうかって、何かあったときに「俺 がやらねば」って思えるかという部分に集約されていると思うんです。「上司が、会社が、時代が、コロナが、物価高が……」と自分がうまくいっていない理由を並べる人がいますが、「で?」という話じゃないですか。

伊藤:本当にそうですね。

新橋の飲み屋で愚痴る「他律他責の人」

伊藤羊一

伊藤羊一氏

池田:「自律自責(自らを律し、自らの力で物事を成し遂げる)型」になろうということをすごい熱量とカロリーで語りかけても、「他律他責」の人にはどうしても刺さりません。結局、新橋の飲み屋で愚痴を言うしかない。自分が変わるか、自分が置かれている環境を変えるか、2つしか選択肢がないのに何もしない。

伊藤:そういう人ってかえって人生を大変なものにしていると思いますよ。

池田:すでに志の高い人たちを教育することも尊いことですが、世の中には日頃から“プスプス”していて我々が影響を与えたい人たちがものすごい数いるわけじゃないですか。これからも僕たちは熱く語るけども、それが本当に効果的なのか。言ってみたら、僕とか伊藤さんは“普通”ではないと思うんです。普通の人の心を動かすにはどうしたらいいと思いますか。

自分を育てる「働き方」ノート

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