男の夢をひたすら叶える中華系アプリゲーム「社長の野望」がブッ飛びすぎ
「中国発の『社長の野望』ってアプリがとにかくぶっ飛んでいるんですよ」
スマホゲーム好きの知人から聞いたこの言葉。中国のアプリといえばアジア圏を中心に人気が爆発している「TikTok」や、もはや中毒レベルのユーザー多数といわれる「荒野行動」など大ヒット作が思い浮かびます。
もちろんヒット作はヒット作として素直にプレイを楽しめばいいのですが、中国アプリというだけで別の何かを期待してしまう部分がありませんか? パクリディズニーランドではないけれど、あの「細かいことは気にするな」感が中国の魅力。
あのゆるさが何ともいえない面白さを生み出している気がするのです。そして、「社長の野望」の世界観も日本では見られない代物でした…。
金、女、車…男の夢を叶えるゲーム
簡単にこのゲームの内容を説明すると、社長である主人公が見境なく企業を買収しまくって会社を大きくし、愛人と子どもを作ったり高級車や豪邸を買ったりしながらお金持ちになっていく……という男子ウケはしても女子には間違ってもウケないだろうなといったもの。とにかく男のでっかい夢をかなえるというゲームです。さてどうやって企業を買収していくかというと…。
相手の会社に乗り込んで(ときには因縁をつけ)、出てきた社員を鎌でやっつける。次から次へと対戦相手が出てくるので、誰も出てこなくなるまで鎌を振り回せば無事に企業を買収することができます。
相手を倒すにもお金がかかるので、日々無料でできる、研修→生産→販売のサイクルをポチポチとボタンを押しながら繰り返し、お金を貯めておくことが大切です。会社を大きくしていくことでこの生産性も上がっていくという具合。
こういった「任務」をこなしていくことでゲームが進むのですが、「裁判で上訴しよう!」というイベントとかが出て、気になります。また、会社の生産性を上げる方法のひとつに他社からのヘッドハンティングもあります。
どう見てもスティーブ・ジョブズなジョイブ。名前変えるんだったら顔ももうちょっとごまかせばいいのにとも思いますが、これが中華系アプリの醍醐味。ジョイブなんか引き抜いた日には社長の座を奪われそうな気もするけど、生産性は爆上がりなので雇ってみたくなります。
お色気要素(?)もしっかりあります
社長の野望のもうひとつの魅力はなんといってもお色気要素。金だけはあるのに女にモテない男ほど悲しい生き物はいないですからね。社長には愛人がいるのですが、この愛人がとにかく「かまってかまって」と言ってくるのでたまにフリーデートをしてあげます。「あなたとの生活を想像するだけで幸せだわ!」という愛人としては重すぎるひとことをくれ、何回目かのデートのあとに子どもが誕生します。
愛人というくらいなので正式な妻と子どもがいるのかもしれませんが、その描写は一切ナシ。ゲームを進めていくにつれ関係を持てる愛人が増えていきます。なかにはあの人気アイドルグループらしき女性や実際に愛人をやっていそうなグラビアアイドルの名前も。「餡蜜」とかもうあの人ですし、「篠田敦子」とか大丈夫なんですかね…。
考えるよりも、まずは行動しましょう!#社長の野望 #愛人システム pic.twitter.com/sCRZvcj48m
— 社長の野望~人生の勝者に俺はなる~! (@MAF_OA) 2019年1月29日
意外とハマる人も多いそうです
子どもが生まれたら「育成」をすることができます。子どもが成長すると会社の生産性が上がり、企業買収に必要な攻撃力も上がります。子どもはあっという間に成金風に成長し会社に恩恵をもたらしてくれます。どんどん愛人を増やしてどんどん子どもを作るのも楽しみのひとつです。
そしてたくさんできた子どもは、他のプレイヤーと政略結婚させることも可能。というかそのために子どもを作るといっても過言ではありません。ゲーム内にあるチャットを覗いてみると、「娘3人います。もらって下さい」という書き込みも。金さえあればなんでもできるし、すべてのものが金に変わっていくんですね…。
ほかにも中国感満載なツッコミどころの多い「社長の野望」。アイコンが多すぎてイマイチ何をすればいいか分からなくなるときもありますが、息抜き程度にインストールしてみるといいかも。ネット見てみると案外ハマちゃっているユーザーも多いみたいですが…。
<取材・文/國友公司>