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借金地獄から年収数億円に。人気ビジネス書作家が“どん底”で得た「本当の幸せ」

ビジネス

書くことはライフワーク「続けていきたい」

金森重樹

水野:今でこそ富豪作家的なポジションを確立した金森さんですが、若い時は自分がビジネス書作家になると思っていましたか?

金森:全然思っていませんでしたね。編集者の方からのオファーで1冊目を書き、それがウケて2冊目を書き……とにかく自分が面白いぞと思うものをがむしゃらに書いたら、こんな遠いところまで来てしまった、という感覚です。今では本を書くことはライフワークの一部となりました。今後も書き続けていきたいですね。

水野:では、金森さんにとって「ビジネス書」とはなんでしょうか?

金森:そうですね、気付き……でしょうか。例えば、僕が取り組んでいるジャンルは、専門家以上に知っている自負があります。同業他社の本は、ほぼパラパラと読んでもだいたい中身がわかるのですが、意外と間違った解釈をしていることがある。

 そこでなぜ間違った解釈に至ったのか、なぜこんな着想をするのか、といった自分とは異なった気づきを得るために読んでいます。間違っている部分を改めて自分で確認したり、勉強したりするときもあります。自分では気づけないことも多いので、ビジネス書は一番の勉強本かもしれませんね。

ストレスを減らして「健康的に生きる」

水野:本を書かなくても生活できる「富豪作家」の金森さんですが、現在どのような暮らしをしているのか少し教えてください。

金森:現在は「金持ち父さん 貧乏父さん」のキャッシュフロークワドラント「ESBI」(E=employee、S=selfemployee、B=business owner、I=investor)でいうと「オーナー」のポジションで、年収は変動もありますが、数億円ほどといったところでしょうか。

 事業は人に任せています。今は地方の森と海のある別荘に滞在しながら、東京での仕事があれば麻布でホテル暮らしをする二拠点生活ですね。

水野:休日は何をされているんですか?

金森:オンとオフの区切りをしていないので、いつも休日と言えば休日ですね(笑)。時間があるときは生化学や人類学の論文を読んでいます。やらされてやる勉強って絶対に身につかないですが、自分が好きなものってどこまでも深く学んでいけるじゃないですか。その学びをする際には、必ずアウトプットをすること。本を書くのもその一環ですね。

 正確に表現することができれば、知識を身に着けることができる。そうやって毎日を過ごしているとあっという間で。これからも学ぶことにこだわって、自然の中で健康的で豊かな人生を送りたいと思っています。

<TEXT/水野俊哉(出版プロデューサー、経営コンサルタント)>

【金森重樹】
1970年生まれ。東京大学法学部卒。25歳で1億2000万円の借金を負い、返済するまでをつづった『借金の底なし沼で知ったお金の味』のほか、『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット』など著者多数。不動産オーナー、マーケターなど多彩な顔を持つ。現在は森の暮らしと東京の二拠点生活

1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。複数の会社に出資するエンジェル投資家でもある。現在は自ら立ち上げた出版社でクリニック経営者、オーナー経営者、不動産投資家などの出版及びプロモーションのアドバイスなどを行っている。著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『今いますぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』(秀和システム)など多数。最新刊『富豪作家 貧乏作家』が発売中

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