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累計発行850万部以上!人気作家がYouTubeで「お金の大切さ」を語るワケ

ビジネス

 2000年代から始まったビジネス書ブームを覚えているだろうか? 当時、勝間和代氏や神田昌典氏、本田健氏、レバレッジシリーズの本田直之氏といった時代の寵児たちがビジネス書を多数出版し、次々とベストセラーが誕生した。

 あれから10年あまり、当時のビジネス書作家たちは何をしているのか?『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(2008年、光文社刊)でデビューし、最新刊『富豪作家 貧乏作家』まで累計30冊以上のヒット作を生み出したビジネス書作家でもあり出版コンサルタントの水野俊哉氏が、一世を風靡したビジネス書作家の今に迫る。

本田健

作家の本田健氏

 今回は、累計刊行著書数200冊以上、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど累計850万部以上を世に送り出している作家の本田健氏。20年以上にわたって「お金と幸せ」をテーマに執筆活動や講演活動を行ってきた。2019年からは「本田健オンラインサロン」もスタート。現在も国内外にファンを作り続けている本田氏に、現在の活動から作家活動の原点、そして今後の展望について聞いた。

自費で3000部の冊子を制作

――今年で20周年を迎え、今や「世界の本田健」ですが、本を書くことになったきっかけを教えてください。

本田健(以下、本田):忘れもしない2001年の10月の頃です。当時、私は育児の傍ら、執筆活動をしていました。テーマは「上手にお金と付き合う方法」です。お金との向き合い方、付き合い方を記した本はまだ世に出回っていませんでした。「きっと多くの人たちの役に立つはず」と思い、私は小冊子を書き、希望者に送っていたのです。

 印刷方法など当時はわかりませんから、コピー用紙をパチンパチンとホチキスで留めてはせっせと冊子を作り送る毎日。あるとき、「何百部かまとまって欲しい」と友人に言われたので「いやもう手が限界で」と話したところ、「印刷したら楽だよ」と教えてもらい、早速近所の印刷所に来てもらって、印刷をお願いしました。

 最低部数は1000部と言われていたのですが、よくよく話を聞くと、3000部を印刷したほうが1冊あたり安くなることが分かりました。それなら、と思って3000部刷ることにしたんです。

「お金と幸せ」をテーマに10万部を突破

本田健

――そんなエピソードがあったのですね。その後どうなったのですか?

本田:それから3週間後でしょうか、大型のトラックが停まったので誰かお隣に引っ越してくるのかしら、と思ったらなんと僕の小冊子を積んだトラックだったんです(笑)。あっという間に部屋は段ボールで埋め尽くされ、僕はもう真っ青。でもこうなったら小冊子を配るしかない。とにかく友達に電話をかけました。

「小冊子を作ったんだけど10冊要らない?」とか「20冊要らない?」から始まりそうやって配っていくうちに3週間程度で配りきってしまったんです。それからです。「もっと欲しい」と言われるようになって3000部、5000部と刷っていくうちにとうとう10万冊を突破。その頃、ゴマブックスの遠藤編集長から「うちで本を書きませんか?」と声がかかり、出版の道が開きました。

 こうして最初の著者である『幸せな小金持ちへの8つのステップ』が生まれたのです。

富豪作家 貧乏作家

富豪作家 貧乏作家

13年間、作家・プロデューサーとしてビジネス書業界で活躍してきた著者が教える、富豪作家になる方法

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