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フードデリバリーで置き配指定したのに「黙って帰るな!」、理不尽な客の実態

コラム

 コロナ禍での巣ごもり生活の影響もあり、需要が急激に伸びたフードデリバリー。今も日常的に利用する人が多いと思いますが、注文した商品を届けるウーバーイーツや出前館などの配達員もアルバイトや副業としても人気です。

配達員

画像はイメージです(以下同じ)

 ただし、届けた商品の中身がグチャグチャになっていたり、配達中の交通マナー違反などのトラブルもよく聞かれます。

 クロス・マーケティングが20年11月に発表した『食品宅配サービス・フードデリバリーに関する調査』によると、「配達員に対する信頼性」に懸念を抱いていると答えた人は14.2%。思った以上に不安を抱いている利用者が多いようです。

副業配達員が遭遇した面倒ごと

「自分が働いている営業所に限って言えば、そこまでトラブルが頻発しているって印象はないですね。遅配が生じた場合はお客さんに随時知らされる仕組みなっていますし、直接の受け渡しではなく、置き配が中心なのでお叱りの言葉を受けることもほとんどありません」

 そう語るのは、月4~5日ペースで配達員の副業をしている会社員の久保唯祐さん(仮名・26歳)。これまで配達ミスや中身が容器からこぼれている等の苦情を受けたことはほとんどなかったそうですが、置き配をめぐって1度だけ文句を言われたことがあるといいます。

置き配は返事を待つ必要がある?

インターホン

「昨年末のことですが、弁当を注文したお宅に届けに行った際、置き配指定だったので玄関先に置いてそのまま引き上げました。ところが、そのマンションの入口前に停めていた自転車に乗って次の注文をチェックしていると、40歳くらいの男性がこちらに近づいてきたんです。怒ってるように見えたため、面倒事だとすぐに察しました

 その男性は「○○号室の者だが、さっきウチに弁当を届けたのはあんただよな?」と聞かれたため、自分であることを認めたうえで「何か問題がございましたでしょうか?」と尋ねた久保さん。

 すると、「置き配でもこっちが返事してから立ち去るのが礼儀だろ!」と怒鳴ってきたそうです。

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