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AIレジ、透明飲料…コミケだけじゃない「ビッグサイト」の展示会で近未来が見える

ビジネス

「東京ゲームショウ」や「東京モーターショー」などで知られる「展示会」は、企業などが開催するイベントです。

東京ビッグサイト

江東区有明にある「東京ビッグサイト(東京国際展示場)」 ©auntmasako

 普段は見ることのできない、業界最新の商品やサービスを、間近で見たり、体験したりできることから、毎年チェックを欠かさないという方もいるのではないでしょうか。

 9月9日放送の『がっちりマンデー』(TBS)では、東京ビッグサイトの展示会から、業界を賑わすさまざまな商品が紹介され、「近未来感がある!」と話題になりました。

パン屋のレジ行列解消に! AI搭載のレジ

 まずは、今年7月開催の「第7回ベーカリー&カフェジャパン2018」で、株式会社ブレインが開発した「ベーカリースキャン」。

 この商品は、レジ台においた商品をAIがカメラで認識し、パンの種類を判別して合計金額を計算してくれるという優れものです。

 同商品を導入した千葉駅構内「ピーターパンJr.」では、「パンの袋詰め作業と会計を同時にできるので、時間短縮に繋がり便利」と店員からも好評。また、AIが判別を間違えた際は、店員が手動で訂正することで、ミスが減っていく学習機能も備えているそうです。

 ブレインの事業推進部、原進之介さんは「展示会では大きな反響を得て、現在は日々問い合わせ対応に追われている状況」だと番組内で説明。また、すでに導入済みの店舗も多く、現在全国のパン屋300店で利用されているとのことです。

透明なコーヒー?「エキス」から作る透明飲料の技術

 今年6月開催の「第3回ドリンクジャパン」では、日本粉末薬品株式会社が開発した「クリアコーヒー」が登場。

コーヒー豆

コーヒー豆から抽出したエキスを水に溶かす(写真はイメージ)

 一見、透明な液体にしか見えませんが、味は、苦味とほんのり甘味の感じられるコーヒーそのもの。近年、コンビニなどでもよく目にする透明飲料水ですが、日本粉末薬品の佐藤文彦さんは番組のなかで「同商品は、一般的なものとは全く異なる方法で製造されている」と説明。

 一般に流通している透明飲料水は、香料や砂糖で味付けをしているのに対して、同商品はコーヒー豆から取り出した「エキス」を水に溶かすことで、「コーヒー味」の飲料水を再現しているそうです。

 また、この「エキス」抽出の技術を使って、醤油などをはじめ、さまざまな商品に応用することができます。色を変えずに食品に味付けをできるという利点から、展示会後は、食品会社から商談が殺到しているそうです。

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