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ブライダル業界の“風雲児”が語る「休みなし」で走り抜けた創業期と今

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 2020年に突如として世界中を襲ったコロナ禍では、挙式や披露宴の中止が相次いだ。多くのブライダル企業が窮地に立たされ、見通しの立たない状況が続いたなか、業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズも、コロナ初年度は大きな打撃を受けたという。

テイクアンドギヴ・ニーズ

株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 代表取締役会長の野尻佳孝氏

 その一方で、創業者であり、 代表取締役会長の野尻佳孝氏は「未曾有の危機だからこそ、会社のビジョンに立ち返り、自分たちに何ができるかを考えた」と冷静に戦局を見つめ、再浮上に向けた布石を着実に打っていた。

 ブライダル業界にイノベーションを起こしたT&Gの揺るぎない経営術とは。そして、次なる成長を狙うべく注力するホテル事業の勝算は何か。ブライダル業界の風雲児と称される野尻氏に、いまの胸の内を語ってもらった。

若者カルチャーを牽引する存在に

 東京に生まれ育った野尻氏は、学生時代の頃を「ませた子どもだった」と一言で表し、学生らしからぬ一挙一動で周囲を巻き込んでいたという。

「自分が“ませた子ども”だと思い始めたのは中学生の頃でした。大学生がやるような遊びを自分たちなりに解釈し、常に何か新しいムーブメントを生み出すために、とにかくエネルギッシュに動いていました。当時は中学生や高校生といったヤングジェネレーション発のカルチャーが注目され、トレンドの先を行く唯一無二のスタイルがメディアに取り上げられるような時代でした。

 今とは違って、『プチセブン』や『Popteen』といった雑誌とカルチャーが密接に連動し、中学生や高校生が話題を醸成していく流れができていたこともあり、編集部には、トレンドセッターとして注目されていた学生宛にファンレターが多く届いたんですよ」

中学生の頃から名刺を持ち歩いていた

テイクアンドギヴ・ニーズ

「実は中学生の頃から名刺を持ち歩き、ある種トレンドセッターとして仲間たちと振る舞っていくなかでマネタイズにもつながっていったんです。何かほかと違うことをして、喜んでもらうことをこしらえるのが楽しかったんでしょうね。こうした若かりし頃の経験が、今でも原体験として心に根付いていますし、仕事にも通じていると思っています

 若者が集う流行の発信地である渋谷の地を中心に、野尻氏は新しい遊びのスタイルを仲間とともに追い求めていた。それが身内だけで盛り上がることもあれば、雑誌にフィーチャーされて大きな話題となって広がっていく場合もあった。

 野尻氏は「自分たちが生み出す遊び方やカルチャーが、世の中にどう波及していくのか、というマーケットの広がり方・作り方をこの頃に学んだ」と顧みる。

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