銀行で「赤・青・緑」といえば何のこと?金融業界のウラ用語
Q.「サツカン」って何?
「サツカン得意?」
「ええと、どうですかねえ……」
何? けいさつかん?
A.人の手で紙幣を数えること
銀行員の技能として必須なのが、手で素早くお札を勘定すること。略して「札勘(さつかん)」です。
大量の現金を扱う銀行では、お札を一枚一枚数えていては業務が成り立ちません。お札の束を一気につかみ、どれだけ迅速に数えられるかが業務効率に大きく関わ流のです。
「札勘」には「縦勘(たてかん)」と「横勘(よこかん)」があります。「縦勘」はお札の束を揃えて縦に持って数える方法。「横勘」はお札の束を扇状に広げて数える方法です。
「札勘」の基本的な方法は、最初に「縦勘」で素早く紙幣をめくりながら、破れた紙幣や外国の紙幣が混ざっていないか確認。
次に「横勘」で枚数を再勘定します。新人の銀行員は必死に「札勘」を練習し、お札で手が切れるのは日常茶飯事。
100万円の札束を片手だけでさらっと扇型にできる器用な人は羨望の的になったり、銀行によっては「札勘」のコンテストが開催されることもあるそうです。
<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/東山美紗(SPA!DOL)>
参照:『ベーシック 金融実務用語集〈改訂版〉』