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補助金詐欺、大麻栽培…東京近郊に「ヤバい地方移住者」増えているウラ側

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空き家の隣にある林で大量の大麻を栽培

地方移住

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 千葉県某山間部にある役所に勤める佐藤優子さん(仮名)は、空き家バンク制度を使って3年前に移住してきたある夫婦について話す。この自治体は、夫婦世帯に手厚い補助金を打ち出している。

「その夫婦は毎日のようにレターパックを数便、どこかに送っていたようなんです。それを不審に思った郵便局員が警察に通報して事件は発覚したのですが、空き家の隣にある林の中で大量の大麻を栽培していたんです

 レターパックで送っていたのは、もちろん大麻だ。「毎日のように」と話す点から、相当量の大麻を売っていたとみられる。

男女22人が大麻栽培で逮捕された事件も

「元気で、挨拶もできて、気遣いもできる夫婦でしたが、今思えば人一倍ピースフルでした。医療大麻がどうのこうのと都会の人は言っていますが、田舎者にとっては大麻も覚せい剤もコカインもヘロインも同じですから。『世紀の凶悪犯が近くにいた!』と、蜂の巣をつついたような騒ぎになってしまい、収拾がつかなくなってしまいました」(佐藤さん)

 2016年には長野県山間部で移住した男女22人が大麻栽培と乱用で現行犯逮捕された事件も。止まらない過疎化を止めたいのはわかるが、誰彼構わず受け入れた結果は悲惨だ。「それでいいのか、地方」と思わざるをえない。

<取材・文/藤中一平 SPA! 地方移住取材班>

【泉谷勝敏】
’07年、山口県周防大島町へ移住。FPとして、同町で移住のアドバイスを行いながら、全国の定住施策も行っている

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