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2児を残して夫が殉職。それでも私が“生きる力”を取り戻し、起業できたワケ

 親と子のしあわせな未来をつくる、絵本の読み聞かせ方を指導する一般財団法人「絵本未来創造機構」代表理事の仲宗根敦子と申します。

警察

※画像はイメージです(以下同じ)

 今年4月、20歳を迎えた次男の誕生日は、とても感慨深いものがありました。なぜなら、かつての私は「この子を成人させたら死のう」と思っていたからです。当時は警察官の夫が殉職し、自分を責め続けていました。

警察官の夫が殉職し、自分も死を考える日々

 朝、「行ってきます」と元気に仕事へ出かけた夫が勤務中に亡くなったのは、彼が35歳、私が32歳の時でした。何か月も休みがない状態が続いて心配はしていましたが、当時の私は2歳10か月の長男と9か月の次男の子育てで精一杯。それだけに「私がもっと気を配っていれば」という思いが頭から離れませんでした。

 警察官は危険と隣り合わせの職業です。身近で見ていて本当に大変そうでしたし、その1年前には同じ30代の先輩が亡くなっていました。それでもどこか人ごとだったのです。

 その頃はまわりの人の「旦那さん、頑張ったんだね」という言葉さえ、自分がすべて責められているように感じ、次第に「そもそも学生時代に私と出会わなければ、死ななかったのではないか」とまで考えるようになっていました。

 自分が生き残っていることが申し訳なく、夫の後を追いたいという気持ちと、子どもたちのために生きなくてはという気持ちのせめぎ合いでした。そして「次男が無事に成人したのを見届けたら死のう。それまでは成長を見届けられなかった夫のために頑張ろう」と思うようになったのです。

自己肯定感を上げてくれた「絵本の読み聞かせ」

絵本の読み方 選び方

仲宗根敦子『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方』(パイインターナショナル)

 当時の私は航空会社で働くワーキングマザー。四十九日を待たずに職場に復帰し、それまで以上に多忙な日々が始まりました。そんな日々を支えてくれたのが絵本でした。わが家には1500冊以上の絵本があり、長男がお腹にいた時から読み聞かせをしていましたが、それまで以上に絵本を読む時間は大切なものになりました。

 夫の死後、長男はお絵かきで黒とグレーしか使わなかった時期もありました。そんな彼が弟と一緒に目をキラキラさせて聞いてくれる姿がうれしく、何よりも私自身が絵本に綴られたやさしい響きに癒され、美しい言葉に力づけられていったのです。人に言われても簡単に受け入れられない言葉でも、絵本だとすんなり入ってきます。特に『だいじょうぶ だいじょうぶ』という絵本には、何度も力づけられました

 長男は3歳になる前でしたが、読み聞かせを続けるうちに「明日は遠足だから心が躍るね」という情緒的な表現が多くなり、明らかに語彙が増えていくのを感じました。そうすると幼稚園の先生に褒めてもらえるんですね。まだ、自分を責めている時期だったので、自己肯定感が上がっていきました。

 忙しくて毎日わずか10分でしたが、短い時間でも集中して聞いてくれているのが分かりました。「今日もお母さんとして、子どもと楽しい時間を作れた」という満足感が、自信へと繋がっていったのです。

子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方

子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方

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