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あぁ無情…ペットの死に「婚活アプリ」で寄り添ってくれたやさしい男性の正体

コラム

 何かあったとき、驚きや悲しみに共感してくれる人の存在はありがたいものですが、正体を知ってガッカリすることもあるかもしれません。心の傷をさらに広げないよう、どんなときも冷静に判断する力を養っておきたいものです

猫 ペット

※画像はイメージです(以下同じ)

 仕事から帰宅すると、可愛がっていた愛犬の「コロ」が死んでいることに気づいた相川みどりさん(仮名・28歳女性)。コロは数か月前から体調が悪く動物病院にもかかっていましたが、ベッドの下で冷たくなっている姿を見ても、すぐには死を受け入れることができません。

ずっと仲良しだった愛犬「コロ」

小学生の頃から飼いはじめたコロとは、ずっと仲良しでした。私が就職して1人暮らしをするときに実家から連れて来て、そのあともいっしょに暮していたんです。家族や友達と同じぐらい大切な存在だったので、涙が止まりませんでした」

 ベッドの下で冷たくなっていたコロを引きずり出し、お気に入りだったフカフカのクッションの上に置いてやります。そのあいだも涙で視界がボヤけ、どう気持ちを整理したらよいのかわからず気がヘンになりそうだったとか。

「眠ればこの気持ちから解放されると思い、ベッドで横になりました。でも、次々に涙があふれてきて止まらないんです。それは、1時間経っても2時間経っても同じでした。そのうち急激に寂しくなり、気づいたら婚活アプリに登録していたんです」

紳士的な男性とのLINEがはじまる

ペット

 そして、ついさっき家族同様だった愛犬が亡くなって眠れないといったこともプロフィールに添えていました。するとすぐに、相川さんを労わる複数のメッセージが届きます。なかでも目を引いたのが、論史(仮名・33歳)と名乗る男性からのコメントだったとか。

「論史さんからのメッセージは、『僕も昔、同じ経験があるよ。明日は仕事休みなのかな? もし眠れないなら、朝まで話を聞くよ』というやさしい内容だったので、つい気を許してしまったのです。そのメッセージをキッカケに、何十通かやり取りをしました」

 そのうち、「コロの死は、この人と巡りあわせるものだったのではないか?」と思うほどに。直接LINEを交換し、朝までメッセージをやり取りします。論史さんの紳士的な態度と、傷ついた心を包み込んでくれるやさしさに、相川さんは徐々に運命すら感じはじめたのです。

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