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先が読めない「VUCA時代」が不安な人に教えたい、シンプルな判断基準

学び

 現代は、先が予測できない時代と言われています。今回の新型コロナも、2011年の東日本大震災などの災害も、その危険性を提言していた学者はいたものの、実際にいつ、どこで、何が起きて、どうなるのか、予測は困難でした。

仕事

※画像はイメージです(以下同じ)

 今回は、そんな予測ができない時代に、ビジネスパーソンはどうサバイブしていけばいいのか、そのための考え方や対処法について学んでいきましょう。5000社以上のコンサルティングや取材を経験している、マネジメントコンサルタントの川嵜昌子さんに話を聞きました(以下、川嵜さん寄稿)。

先が読めない「VUCA(ブーカ)時代」

 現代は「VUCA(ブーカ、ブカ)」の時代と言われています。これは、1991年にアメリカで軍事用語として生まれ、2010年代にビジネスシーンでも使われるようになった言葉ですが、意味は次のとおりです。

【Volatility 変動性】……どのくらい(質・量)変わるか予測できない
【Uncertainty 不確実性】……急に何が起きるか分からない
【Complexity 複雑性】……多くの要因が絡んでいて、複雑
【Ambiguity 曖昧性】……因果関係が不明、前例が通用しない

 今回の新型コロナも急に発生し、世界中の人がウイルス感染に巻き込まれています。感染症としてはもちろん危険にさらされている状態ですが、ビジネス的には大きな打撃を受けた業種や企業、逆に成長につなげた業種や企業があります。

企業は二極化していく

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『自分をサクサク動かすセルフマネジメント』(総合科学出版)

 たとえば、業種別では、人々の移動の制限により、航空や鉄道などの運輸やレジャー、外食、デパートはダメージを受けていますが、在宅対応で情報サービスは伸びています。家電は巣ごもり需要や衛生面への対応で伸びていましたが、需要が一段落しています。

 また、同じ業種でも、小売り・サービスは、企業によりオンライン対応ができたかどうかで、明暗が分かれています。このように、同じ状況下でも、業績を伸ばす業種・企業と、落ち込む業種・企業に二極化する様子が、アルファベットの「K」に似ている(上下に開いている)ことから「K字型経済」といわれるようになっています。

 ビジネスパーソンとしては、今後のさまざまな変化で、自社がK字の上に向かうのか、下に向かうのか、読めない部分がありますが、どうサバイブしていけばよいのでしょう。

自分をサクサク動かすセルフマネジメント

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