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「モチベーションが生まれない仕事」がなぜ存在するのか?人気コンサルタントが教える真実

学び

 ハマるといえば、ゲームなどの趣味や推し活のイメージが強いですが、なかには仕事にハマっている、仕事が楽しすぎるという人たちもいます。人が何かの活動に没頭することを、心理学の言葉で「フロー」と言いますが、ある条件が満たされれば、この状態になれるとか

仕事

※画像はイメージです(以下同じ)

 今回はモチベーションを生み、“フロー”を起こして、仕事が楽しくなる条件について学んでいきたいと思います。5000社以上のコンサルティングや取材を経験している、マネジメントコンサルタントの川嵜昌子さんに話を聞きました(以下、川嵜さん寄稿)。

職場の雰囲気が成果につながる理由

 仕事柄、いろいろな会社や組織を訪れます。働いている人たちの表情や行動などを見れば、おのずとその会社や組織の状況がわかります。笑顔で何だか楽しそうな社員が多い。行動がスピーディ。来客にもすぐに気がつき、対応も丁寧で親切。全体的に明るく、リラックスした雰囲気がある。そんな会社や組織は、ほとんどのケースでうまくいっています。

 そして、うまくいっている時、じつは本人たちに「努力している」意識はほとんどないはずです。

 他人からは「頑張っている」と思えたり、実際には相応の努力を積み重ねていても、本人たちは、ゲームにハマるように夢中で楽しんでいたりします。モチベーションが高い状態、つまり、「フロー」が起きている状態ですが、これには要因があります。

「モチベーション」を生み出すたった1つの要因

モチベーション

 モチベーションは、やる気、意欲と同義で使われることが多いですが、ゴールや目標に向かうための心理的なエネルギーであり、「向かう先」が必要です。つまり、ゴールや目標がないと、モチベーションは発生しません。ちなみに、ゴールと目標の違いは、最終的な到達点がゴールで、目標はゴールまでの目安・通過点です

 では、どうすればモチベーションは生まれるのでしょう。それは、ゴールや目標が「いつまでに、何が、どうなっていればよい」と具体的で、自分が「できそう。やってみたい」と思えれば、モチベーションが生まれます。

 仕事のゴールや目標は、売上金額、業務効率、品質(顧客満足度、関係者からの評価、ミスの割合など)、資格取得、新しい知識のインプット、アウトプットの度合いなどで設定されるのが一般的ですが、自分がピンと来ることが大事です。

 上司から「頑張れ」と言われたものの、具体的に何をすればよいのか分からないことや、「ムリ」と感じたことには、モチベーションは生まれません。モチベーションを生み出すたった1つの要因は、自分が「できそう」と思うことなのです。

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