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コロナで消滅危機の「寄せ書き」がオンラインで進化。“最大246人分”のメッセージも

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今後は「推し活」需要に応えていきたい

中川咲子さん

中川咲子さん

 公式サイトを見ていて驚いたのは「推し活」というカテゴリーだ。これについて中川さんはこう答える。

「アイドル・タレント、アニメのキャラクターなど、いわゆる“推している”人に対して自作のプレゼントを送り、気持ちを伝える習慣があります。こういったファンコミュニティの応援活動にも寄せ書きの需要があると感じたんです。スゴヨセならば、リアルで会ったことがない人とでも気軽に世界にひとつだけの記念品が出来てしまいますから」

 握手会やライブのような現場、そしてオフ会的なイベントも開催しづらい。しかし、創作意欲を刺激するような寄せ書きブックを共同で作ることによって、ファン同士の結びつきも強くなる気もする。今後はそういった層に向けてもアプローチしていくそうだ。

 改善していきたいポイントについては「寄せ書きの醍醐味のひとつと言えば手書き。いずれは導入を検討したいです」とのことだ。

「『人間関係が希薄になりがちな現代社会において、プレゼントを送るサービスが増えれば増えるほど、日本ひいては世界全体が幸せになる』というのが、同社で代表を務める藤川大詩氏の理念です」と中川さんは語る。「もらう」ときはもちろんだが、「あげる」ときにも幸福感を覚えるのが大人への第一歩。大事な人に対して、普段は照れて言えない言葉を真正面から伝えてみるのはいかがだろうか

<取材・文/ヤナカリュウイチ>

1988年生まれ。「bizSPA!フレッシュ」編集部で、人生模索してます。お酒の誘いは断らないほうです。ツイッターは@ia_tqw

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