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伸び悩んだ商品が復活…ニチレイフーズ「片手でお好み焼」を生んだネーミングの妙

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 リモートワークが普及するなか、好調なのが家庭用の冷凍食品だ。2021年3月、農林水産省が令和2年度の「食育に関する意識調査」の結果を公表した。

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「ちっちゃいお好み焼 大阪焼」4個入り オープン価格

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 新型コロナウイルス感染症の拡大による食生活の変化に関する項目では、回答者の26.5%が「自宅で料理を作る回数」が「増えた・広がった」と回答。さらに、35.5%もの人が「自宅で食事を食べる回数」が「増えた・広がった」と回答したことが判明した。

 そんななかで2021年9月の発売以降、SNSやメディアなどでたびたび話題となったのが、株式会社ニチレイフーズの「片手で食べられるお好み焼」という商品である。同社マーケティング部広報グループ マネジャーの笹嶺舞依子氏に詳しい話を聞いた。

背景にコロナの巣ごもり需要

長引くコロナ禍における巣ごもり需要を背景に、人気メニューを個食タイプで提供できる商品として発売しました。1個70グラムというほどよいサイズ感で、具材がたっぷり入って食事としての満足感が得られますので、お子様のおやつや、朝食、夜食など、家の中のさまざまな食シーンでご利用いただけるように設計し、発売いたしました」(笹嶺氏)

 ビジュアル的にはお好み焼というより、完全に今川焼となっているのが特徴的だ。

本商品には弊社の人気商品『今川焼』のノウハウが生かされています。今川焼はあずきあんやカスタードなど、中に入っているあんは1種類ですが、本商品は、お好み焼きソース、マヨソース、キャベツ、紅ショウガ、豚肉といったたくさんの具材を層にして入れています。この層がニチレイフーズ独自の技術であり、こだわりであると同時に苦労した点になります」

想定外のテレワークの定着

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ニチレイフーズのマーケティング部広報グループ マネジャーの笹嶺舞依子氏

 商品名にもあるように、片手で食べられるという点からリモートワーク中のランチ代わりとしての需要が強いのかと思いきや、幅広い客層からの需要があるようだ。

「電子レンジ調理専用商品のため、火を使う心配もないことから、小さなお子様から年配の方まで幅広い世代の方に安心して召し上がっていただけることを想定しています。これからのシーズンは受験生にもぜひ召し上がっていただきたいですね。

 その他、忙しい日々の中で手を汚さず片手で簡単に食べられるワンハンド食として、テレワーク中のお供としてもご利用いただいております。テレワークがコロナ禍において非常に速いスピードで定着したことは想定外でしたが、冷凍食品は、好きな時に好きな分だけ食べていただけるのがよいところですので、冷凍庫に常備いただき、さまざまなシーンでご活用いただきたいです」

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